医療費の公的負担を 五島市の会が長崎市で署名活動
カネミ油症の患者組織、カネミ油症五島市の会(矢口哲雄会長)は12日、長崎市の鉄橋で、患者救済を求める請願署名活動に取り組んだ。事務局長の宿輪敏子さん(47)と五島市玉之浦町や諫早市の患者ら計5人が、医療費の公的負担や健康管理手当支給などを訴えた。
同会が長崎市内で街頭活動をするのは初めて。県民に油症患者救済への理解を広げてもらうのが目的。
請願項目は▽未認定を含む全被害者の実態調査▽油症検診、研究事業の抜本的見直しと根治療法開発の強化▽認定基準の根本的見直しと未認定被害者の救済−などで衆参両院議長あて。署名は五島市の会が提起し、12月末までに計10万人を目標に全国各地で取り組んでいる。
宿輪さんは「油症はダイオキシン被害。勇気を振り絞って立ち上がる決意をした。根本救済に協力を」などと訴えた。玉之浦町の男性患者(50)は「油症になったのは自分たちが悪いのではない。本来は隠す必要はない。自分たちが被害を伝えないと社会も変わっていかない」と思いを語った。
署名に応じた長崎市矢の平4丁目の男性(77)は「油症は救済が進んでいない。企業も政府も無責任だ」と話した。署名は約1時間半で156人分が集まった。
2009年7月13日長崎新聞掲載
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