7月に県本土の油症患者が長崎で初会合 救済運動の新団体結成も
長崎市や諫早市のカネミ油症の女性患者らが、県本土に住む油症の認定、未認定患者、2世患者らに参加を呼び掛け、7月7日に長崎市内で会合を開く。情報交換などの準備会を経て、新たな患者会発足につなげていく考え。県内では近年、「カネミ油症五島市の会」が救済を求めて活発に活動しているが、本土側で表立った動きはなかった。
1968年、カネミ倉庫(北九州市)が製造したダイオキシン汚染の食用油は、五島市玉之浦町、奈留町に多く持ち込まれたが、同時に長崎や佐世保、県央など各地にも流通。国や企業を訴えた一連の油症裁判が本格救済から程遠い形で20年前に終結して以降、患者は沈黙を守り油症のことを秘匿。特に本土側では多くの患者が孤立してきたという。今回の会合をきっかけに結束が強まれば、救済運動の新たな母体となる可能性もある。
呼び掛け人の女性らは、子どものころ汚染油を摂取し、健康被害や偏見に苦しみ、子育ても経験した40代の認定患者。子や孫へのダイオキシンの影響に強い不安を抱きながら、厳しい油症の現実に向き合おうとしている。
子育て中の女性患者は「悩みや健康の情報などを語り合い、心配事の相談に応じるなどして認定、未認定にかかわらず患者の心の支えになる活動をしたい。放置された救済、補償問題についても動きたい」。別の女性も「油症の心身の苦しみは、患者でなければ分からない。だからまず会って話したい」としている。
会合は非公開。プライバシーを厳守するため、患者本人か家族に限り、準備事務局(電090・5479・2089)に問い合わせれば会場と開催時間、呼び掛け人の連絡先を伝える。
2009年6月28日長崎新聞掲載
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