カネミ油症を追う

油症被害者実話を劇に ワークショップで内容検討

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患者の半生に基づく劇作りを決めたワークショップ=五島市、福江総合福祉保健センター
 【五島】「カネミ油症事件を考えるワークショップ」(主宰・宿輪敏子カネミ油症五島市の会事務局長)の本年度二回目の会合が二十日夜、五島市の福江総合福祉保健センターであり、油症事件をテーマに制作する劇の内容を検討。宿輪さんの同級生で諫早市に住む油症患者の女性の半生を描くことで合意した。

 十三人が参加。宿輪さんが、同級生の女性に劇化への同意を得て書いた脚本の骨子を提示。女性は幼いころ油を食べ、病気や社会生活で長年苦しんできたという。宿輪さんは女性の半生について「油を食べさせた(女性の)母親の苦しみ、いじめ、家族内で認定・未認定に分かれるなど油症の問題をはらんでいる。本当にあった話が心を打つ」と話した。

 参加者は「女性に会い、話を聞く必要がある」との考えで一致。次回六月十三日の会合に女性を招き、体験を聞き取って脚本作りを始める。六月中に完成させ、七月から劇の練習に入ることを目指す。参加者からは「配役の人数や劇の時間を決めるべきだ」といった意見も出た。

 活動方針のもう一つの柱の食の安全をテーマにした取り組みも論議。学校、行政、民間に活動を発表してもらう方向で次回以降、具体的に詰める。劇と食の安全に関する取り組みの発表会を油症事件が発覚した十月十日に開く方針も固めた。


2009年5月22日長崎新聞掲載


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