原告がカネミ倉庫の責任厳しく指摘 油症新認定訴訟
【福岡支社】カネミ油症の新認定患者がカネミ倉庫(北九州市)などに損害賠償を求めた集団訴訟の第三回口頭弁論が十四日、福岡地裁小倉支部(岡田健裁判長)であった。原告側は、書面や意見陳述でカネミ倉庫の責任を厳しく指摘。同社側は、次回までに反論の書面を提出する意向を示した。
原告は一次、二次提訴を合わせ三十六人(本県二十人)。原告側は書面で、同社が過去の訴訟のすべての判決で敗訴が確定していることなどから「同社には責任を争う余地は全くない」と指摘。二〇〇七年に初めて油症検診を受診し認定された北九州市の男性患者(69)は意見陳述で「(認定までの)治療費も支払うべきだ」などと訴えた。
カネミ倉庫は、先延ばししていた反論書面を、七月半ばに提出する意向。閉廷後、同社側弁護士は「反論では過失の有無を掘り下げる。ポリ塩化ビフェニール(PCB)製造会社カネカの責任にも触れる」としている。
北九州弁護士会館では、各地の被害者や支援者らの会合もあり、カネミ油症五島市の会は、被害者救済の立法化や医療費無料化、健康手当支給などを国に求める署名活動を提案。今後、全国各地で取り組むことを決めた。
次回口頭弁論は八月六日。原告側は、同期日に三次提訴を準備している。
2009年5月15日長崎新聞掲載
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