県内の油症検診終了 未認定患者の受診増、認定上回る110人

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油症検診の担当者に症状などを伝える認定患者の母(右)と子ども=長崎市滑石1丁目、県衛生公害研究所
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1968年に本県などで発生したカネミ油症事件で、油症患者らの健康状態や有害物質の血中濃度などを調べる油症検診が五島市に続き18日、長崎市の県西彼保健所と県衛生公害研究所であり、本年度の県内の検診は終了した。
県内受診者は計207人(前年比13人増)。内訳は認定患者97人、未認定患者110人。県の資料によると、未認定の受診者数が認定を上回ったのは84年以来。未認定が100人を超えたのは85年以来。
受診者数は五島市玉之浦町が90人、同市奈留町が53人、長崎は64人だった。
県は昨年、全国で初めて未認定患者の実態を調査。所在確認できた人に検診案内通知を出したことが未認定患者の受診増につながったとみられる。
検診では油症の原因物質、ポリ塩化ビフェニール(PCB)やポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、ポリ塩化クアターフェニール(PCQ)などの血中濃度を調べるため採血。皮膚や目、骨密度の状態なども検査。未認定患者については県油症対策委員会が今後、認定診査を実施する。
骨密度に関し、国の全国油症治療研究班は単年度の分析を基にダイオキシン類の血中濃度との相関関係がなかったとする見方を6月に示したが、検診で骨密度測定が始まったのは2007年から。今年でまだ4回目。認定患者の40代の女性は「相関関係を本気で調べるなら骨密度測定を10年は継続し、研究してほしい」と話した。
2010年8月19日長崎新聞掲載
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