救済法案の次期国会成立を切望 五島市の会理事会
カネミ油症被害者救済法案の提出が先送りされたのを受け、カネミ油症五島市の会(矢口哲雄会長)は26日、同市内で理事会を開催。落胆と次期国会での成立を切望する声が相次いだ。被害者の骨粗しょう症は加齢に伴う可能性があるとの見方を示した国の全国油症治療研究班に、抗議することも決めた。
油症新認定訴訟の原告団長、古木武次さん(80)=奈留町=は「被害者の高齢化が進む中で法案が先送りとなったのは残念」。認定患者の永尾喜美子さん(76)=玉之浦町=も「与野党が欠点を突き合っているが、油症については党派を超えて一日も早く助けてほしい」と痛切に訴えた。
全国油症治療研究班が油症の主因ダイオキシン類の血中濃度と骨密度に相関関係がなく、骨粗しょう症は加齢の可能性との見解を示した点も議題に。宿輪敏子事務局長(48)は微量のダイオキシンが骨を侵すことを示した研究者の論文を紹介し「検診に来られないほど病んでいる被害者を(分析の)対象から外し正確なデータが得られるはずがない」と指摘。研究班に7月中の面会を求める考えを示した。
認定患者の健康実態調査の集計が不十分として国に質問状を送ることも決めた。昨夏に五島で自主検診した原田正純医師が結果を伝えるため7月下旬に来島することも報告された。
2010年6月27日長崎新聞掲載
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