カネミ油症を追う

患者・下田さん講演 長崎ウエスレヤン大で半生語る

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講演でこれまでの苦しみを語る下田さん=諫早市、長崎ウエスレヤン大
 諫早市在住のカネミ油症患者、下田順子さん(48)が18日、同市の長崎ウエスレヤン大で「沈黙を破って−カネミ油症被害を語り始めるまで」と題して講演、体調不良や社会の差別、偏見に苦しみ続けた半生を語った。

 同大の内村公義教授(70)が主宰する「諫早 大村 生と死を考える会」の第15回講座。約20人が参加した。

 下田さんは、五島市奈留町出身。1968年に有害化学物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)やダイオキシン類が混じった米ぬか油を食べて発症。昨年7月に実名を公表し、国による医療費負担や生活支援の実現を求めて活動している。

 講演で、下田さんは「鼻血で机が真っ赤に染まり、壮絶ないじめと度重なる入退院で何度も自殺を考えた」と涙交じりに体験を告白。実名公表について「この苦しみをしっかりと伝えなければ、必ず第二、第三の事件が起きる。最初はためらったが、家族や関係者らの支えもあり沈黙を破った」と話した。


2010年4月20日長崎新聞掲載


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