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県、付け替え道路着工 反対地権者とのトラブルを避け事前公表せず

看板やプレハブの設置など付け替え道路の工事に向け準備を進める作業員
看板やプレハブの設置など付け替え道路の工事に向け準備を進める作業員=24日午後2時42分、川棚町岩屋郷
 【東彼】県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設問題で、県は24日、年度内の着工を計画していた付け替え道路の建設工事に着手した。県は「反対地権者とのトラブルを避けたい」として工事開始日の事前公表をしなかった。ダムの建設に反対している地権者も阻止行動はせず、初日は混乱なく終わった。

 ダム建設予定地での本格工事の着手は初めて。反対地権者側は「(1982年に県が機動隊を導入して実施した)強制測量の時と同じ抜き打ちの着工だ」と反発を強めており、近く工事の阻止行動をする予定。

 付け替え道路をめぐっては、県は本年度当初予算に工事予算を計上。上半期中の着工を目標にしてきたが、国に土地収用法に基づく事業認定を申請するなどしたため、今月まで着工がずれ込んだ。県石木ダム建設事務所の松尾弥太郎所長は「もっと早く着工したかった。安全面に最大限配慮して粛々と進めたい」と話した。

 一方、反対地権者側は国交省の有識者会議がダム事業検証の新基準を夏をめどに提示する前の着工に「駆け込み的なことはやめてほしい」と反発していた。

 初日は午前9時から工事作業員や同事務所の職員ら約30人が集まり作業を開始。道路建設地の旧採石場入り口に防護柵を張り、作業時間などを示す案内板を設置した。現場事務所のプレハブも建て、午後5時ごろに作業を終えた。25日から本格的な道路建設に入るという。

 付け替え道路は、ダム建設で県道などの一部が水没するのに伴い、県道など6本(総延長約7キロ)を建設。2008年7月に示した事業工程案で最初に取り掛かるとした事業。今回着手した工事(事業費計約2億円)は1月末に業者と契約した。


2010年3月25日長崎新聞掲載
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