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被害の実態 全国のノリ出荷量の約四割を占める有明海。福岡、佐賀、熊本、長崎の沿岸四県の調べでは、養殖ノリの「色落ち」被害で最も深刻なのが福岡県。これまで五回の入札で販売額は前年同期比三五%。金額にして約八十三億円の減となっている。過去五年間の販売額は百五十―百八十億円台で推移しているが、「今期は例年の三割程度」(同県有明海漁連)と極端な落ち込みが予想されている。 佐賀県の販売額は前年同期比七三%だが、ノリ養殖業者は約千三百戸と最も多く、販売額も約四十二億円の減と落ち込みの幅が大きい。熊本、長崎の販売額も前年同期比二―三割の減で厳しい状況。熊本では八代海でも被害が出ており、沿岸七漁協の販売額は同七二%にとどまっている。 本県では南高瑞穂町から島原市三会まで二十八戸がノリ養殖に従事。昨秋、ノリ異物検出器など設備投資を借金で賄った漁業者は少なくなく、深刻な不作が生活を直撃している。 ノリだけでなく有明海は十年ほど前から漁獲量自体が減っている。本県は漁船漁業が中心で、大多数の漁業者は被害が見えにくい「魚介類の減少」にあえぐ。長崎農林水産統計年報によると、一九九○年に有明海で約八千八百トンあった本県の総水揚げは年々減少。九九年は約三千二百トンまで落ち込んでいる。
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