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破 た ん
 当初から多額の債務負担


 ハウステンボスが二十六日、二千億円を超す負債を抱え経営破たんした。国内有数のテーマパークはなぜ破たんしたのか。県内経済・観光へ与える影響は。再建はできるのか。緊急リポートする。

 「社会情勢が求めている早期収益改善については、どうしても図が描けなかった」。社長就任から一年八カ月。経営再建の重責を担って日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)から送り込まれた森山道壯社長は、会見で自力再建を果たせなかった無念さをにじませた。

 二十六日早朝、非公開で行われた臨時取締役会。会社更生法申請に至った経緯を説明する森山道壯社長について、出席したある役員は「有無を言わせない雰囲気があった」と言う。取締役会はほとんど議論もなく約三十分で終了。「千年の街」を標ぼうしたHTB破たんの瞬間だった。

 一九九二年三月オープンしたHTBは「東のディズニーランド、西のハウステンボス」ともてはやされたが、初期投資が予定の二倍近くの二千二百億円にも膨れあがり、オープン当初から多額の債務負担が重くのしかかっていた。そのほころびは八年後に明るみに出る。二〇〇〇年六月、主取引銀行の興銀の債権放棄と引き換えに創業者の神近義邦社長が辞任、興銀主導の経営再建が始まった。

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会社更生法の適用を申請したハウステンボス=佐世保市
 しかし、景気低迷と新規の設備投資ができない中、再建計画は難航。二〇〇〇年四月にスタートした経営再建五カ年計画は、初年度から六十二億円もの赤字を出し、頓挫。異例ともいえる二度目の債権放棄を興銀に要請。森山体制の下、再度、経営再建に乗り出した。〇一年度は償却前経常黒字となり、再建計画は順調に推移するかにみられたが、昨年秋から客の減少が著しく、消費単価の落ち込みも予想以上に大きくなっていく。

 「天皇、皇后両陛下のご訪問が済んだらハウステンボスは法的整理に入る」。昨年十一月、佐世保市で開かれた「全国豊かな海づくり大会」に出席された両陛下はHTBにもお泊まりになった。県内ではその直前から、うわさが飛び交い始めた。

 さらに金融情勢の変化が追い打ちをかけた。みずほグループは〇三年三月期の不良債権処理額を当初の二倍の約二兆円に積み増し、経営改善が見込めないHTBも処理の対象となった。「金融庁の不良債権処理がスピードアップした」(池田武邦同社会長)。不良債権処理の荒波は、地域経済に大きな影響を及ぼす企業にも容赦なく襲いかかった。

( 2003年2月27日長崎新聞掲載 )