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「3年間努力してうまくいかなかったときには、新しい人を見つけていただけますか、という条件で結論に至った」
12日、ハウステンボス(HTB)再建支援に名乗りを上げたエイチ・アイ・エス(HIS)の澤田秀雄会長は「支援困難」から一転、決定に至った理由を会見で問われ、こう答えた。
昨年10月から支援を検討してきたHIS。澤田会長は当初からHTBについて「素晴らしい施設」と話し、経営に意欲を示していた。にもかかわらず、支援可否決定がずれ込んだ最大の理由は「運営、維持費がかかり非常に難しい」(澤田会長)との懸念だった。
HISは1月にかけ独自にHTBの施設、設備調査を実施。当初十数年間で百数十億円程度と想定された施設修繕費が「200億〜300億円かかる可能性がある」と判断。27、28日、管財人や市に「支援は難しい」と伝え、2月初めにも支援可否を決めるとみられた。
ところが1月30日、事態が急転。朝長則男市長が来県中の前原誠司国土交通相に国の支援を要請した。国が官民出資ファンド「企業再生支援機構」の活用を検討することになり、HISは最終判断の延期を表明。その後、機構活用は可否決定に数カ月かかることなどから、立ち消えになった。
この間もHISと市、HTB管財人の間で水面下の交渉が続いていた。

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記者の質問に笑顔で答えるHISの澤田会長(左)。右は朝長市長=ハウステンボス
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関係者によると、HIS側は、想定外の負担が生じた場合に他者が経費を拠出する「瑕疵(かし)担保」が得られないか地元側に打診。難色を示されると「3年で撤退してよければ」との方針に転換。最終的に支援後、想定外の負担が生じた場合には撤退もあり得ることを、市や管財人との間で確認した。
市に対しては、新たにHTB内の排水高度処理施設の市有化を打診。実現にめどが立った後の8日、「最後のお願い」にHIS本社を訪れた朝長市長に、澤田会長は「支援しようと思っている」と伝えた。
こうした経緯を「駆け引き」(市議の一人)とする見方がある。だが市幹部の一人は「澤田さんは最初から最後まで支援に前向きだったように感じる。社内の理解を得るために、最後の交渉が必要だったのではないか」とみている。
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HTB再建問題は12日、HISが支援を決定し、閉園も想定された危機に一応の終止符が打たれた。支援に至った経緯や今後の課題を探る。(HTB取材班)
2010年2月13日長崎新聞掲載
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