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滞在型リゾートへ
 団塊世代などターゲット

 「中高年の女性を中心とした小グループの宿泊客が増えている。今後は団塊世代向けにもさまざまなプランを練っていきたい」。旅行の形態が「団体型」から「個人型」にシフトする中、ハウステンボス(HTB)の東園基宏社長は、客層の変化やニーズの多様化に敏感だ。

 中期経営計画(二〇〇六年度から三カ年)の最終年度には単年度の黒字化を目指すHTB。客単価の高い宿泊者を増やし、収益力向上を目指す。計画の柱は「滞在型リゾート」の機能充実。二年目の〇七年度には大規模なホテルの改装などを計画し、連泊客増を目指す。

 中でも時間と経済力がある中高年の女性グループと団塊世代の熟年夫婦を狙った施設整備やイベントには最も力を注ぐ。

 「世界一の花のリゾート」を掲げ、チューリップ、バラ、ダリアなど季節の花をテーマにした数々のイベントを展開。〇五年七月にはスパ施設「RIN ウェルネス」をオープンするなど、女性客が求める「安らぎ」「癒やし」の場を提供してきた。


女性客に人気のスパ施設=ハウステンボス
 歴史や文化などへの関心が高い団塊世代向けの周辺観光にも力点を置く。HTB子会社のエイチ・テイ・ビイ観光(兒玉博社長)は長崎、九十九島、有田へのバスツアーを毎日運行。ほかにも三川内焼や有田焼の絵付け体験、県内教会巡りといった三十近いタクシープランを提供中だ。

 今冬には嬉野温泉(佐賀県嬉野市)の有名旅館と提携し、一泊目は嬉野、二泊目はHTBという二泊三日の宿泊プランを販売。インターネットだけで告知したが、遠くは山形県から利用があり、ニーズの掘り起こしに一定成果を挙げている。

 兒玉社長は「全泊ハウステンボスでなくてもいい。大切なのは顧客ニーズへの柔軟な対応」とし、「(HTBの周辺の)西九州には価値の高い歴史や文化施設が多く、その魅力発信が、ハウステンボスにも目を向けてもらうきっかけになると思う」と団塊世代の知的欲求に応えることの重要性を強調する。

 〇六年度には十年ぶりに入場者が増えるなど、四年前の経営破たんからようやく再生への道筋が見えてきたHTB。きょう二十五日、開業十五周年を迎える。

(佐世保支社・山口栄治)


2007年3月25日長崎新聞掲載

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