
|
△ 中 △
|
満開のチューリップ、運河、クルーザー、高級レストランで食べるフルコース、ヨーロッパ風の街並み。ハウステンボス(HTB)の魅力を余すことなく伝えるテレビ番組。視聴者は韓国のお茶の間の人々だ。
韓国では数年前から、パック旅行を販売するテレビショッピングが流行。中でもHTBを宿泊先にした旅行商品は高い人気を誇る。
約二百十万人と見込まれる二〇〇六年度の入場者数。このうち、二割近くの約三十八万人が韓国、台湾を中心とした東アジアからの観光客だ。
韓国の昨今の海外旅行ブームについて、HTB国際営業部は「昨年三月から、韓国人観光客の短期滞在査証(ビザ)が免除されたことと、ウォン高が要因」。釜田一郎営業本部副本部長兼国際営業部長は「国内だけを対象に考えれば“西の果て”という地理はハンディかもしれない。だが、アジア全体で考えれば長崎は玄関口。開業当初から、地道に営業してきたことが、HTBが選ばれる要因になっているのではないか」と言う。

|
ハウステンボスを取材する韓国のテレビ局
|
韓国、台湾に続くターゲットとして熱い視線を注ぐのが、巨大市場「中国」だ。
二〇〇〇年九月、中国から日本への団体観光旅行のビザが北京、上海両市と広東省の住民を対象に解禁された。日本の自治体や観光団体などは「こぞって中国詣でを始めた」(釜田副本部長)。
HTBも現地の旅行関係者を積極的に招待。意外にも環境に対する関心が高いことが分かった。中国の修学旅行は娯楽型よりも、学習型が重視される。その点にも着目したHTBは環境学習を売りにした修学旅行商品を開発。校長を招待し、熱心に売り込んだ。〇五年度約千人だった中国からの修学旅行生は〇六年度は倍の二千人に迫る勢いだ。
韓国同様、将来的には中国人観光客の短期滞在ビザが免除されるとの見方もある。「二千という数字は決して多くはない。だが、ビザが免除されれば、倍増なんてものではない」と釜田副本部長。「そのためにも今、しっかりとHTBファンを増やさなければ。修学旅行で訪れた子どもたちが、いつか新婚旅行や家族旅行で再び訪れる日も夢ではない」と期待する。
2007年3月24日長崎新聞掲載
|