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二〇〇三年に会社更生法を申請し、経営再建中の佐世保市のハウステンボス(HTB)が二十五日、開業十五周年を迎える。再生への課題などを探る。
三月二日、恒例の「チューリップ祭」を翌日に控えた取材会。約七十人のマスコミ関係者を前に、東園基宏社長(64)は「信頼を失った時期もあるが、何とかこの機会に信頼を取り戻したい」と再建への決意を示した。
過去「信頼を失った」と明言できるのは、現在の回復基調への自信の表れとも取れる。HTBの二〇〇六年度の年間入場者数は二百十万人と見込まれ、十年ぶりに前年度を上回ることが確実に。〇六年度の宿泊者数も約三十八万人と予想され、前年度比約12%増。V字回復への兆しが見え始めている。
十五年前。華々しい開業セレモニーの陰でバブル崩壊の波が押し寄せつつあった。初期投資は当初計画の二倍近くの二千二百億円に上り、経営を圧迫。やがて「観光氷河期」に入り、入場者数は九七年以降、実に九年連続で減り続けた。

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チューリップ祭を取材するマスコミ関係者=ハウステンボス
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トップ交代、金融機関による債権放棄−。苦肉の策も焼け石に水で、〇三年二月に会社更生法を申請。支援企業には、野村証券系の投資ファンド、野村プリンシパル・ファイナンス(野村PF)が就き、再建に期待が集まった。
だが、野村PFにも当初から成算があったわけではない。〇四年度の入場者数は、更生計画時は二百三十万人程度だったが、実際は二百二万人。事業計画の変更も続き、社長も引責辞任。迷走は続いた。
「攻めの経営姿勢」。〇五年六月、全日空商事副社長から就任した東園氏は、この言葉を繰り返す。同年開催された愛知万博の人気パビリオンに目を付けると、無償でソフトを譲り受け、大型映像施設「キララ」としてオープン。約一カ月間で十万人を集めてみせた。
資金の裏打ちもある。HTBの中期経営計画(〇六年度から三カ年)では野村PFが百億円を出資し、新たに三十億−四十億円の増資も検討中だ。
資金調達、緩やかな景気回復、そして時代のニーズに合った施設コンセプトの刷新−。大きくかじを切りつつあるのを実感する東園社長は、現状を大学受験に例え、気を引き締める。「成績を上げないと親は受験させてはくれない。それと同じで実績を残すことで親会社(野村PF)にもお願いできる」
2007年3月23日長崎新聞掲載
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