犯罪発生数増え、検挙率は低下

 本県は全国で比較すると犯罪発生率(人口十万人当たりの犯罪発生件数)が低く、検挙率(発生件数に対する検挙件数の割合)が高い。今年一―八月の検挙率は、秋田県(47・1%)に次ぎ43・6%で第二位、発生率は低い方から第四位だ。



 しかし、県内で見ると、発生件数は増え、検挙率は低下傾向にある。一九九四年と昨年の刑法犯認知件数(犯罪発生件数)を比べると、九千五百九十四件から一万四千四百五十四件と約一・五倍に増加。検挙率は73・6%から47・7%に下がった。

 検挙件数が犯罪増加に追いつかない原因として、犯行手口の巧妙化やインターネット・携帯電話をはじめとする情報化が進み犯罪が広域化、摘発が困難になっていることが挙げられる。県警は「警察の力だけで摘発するのは難しい時代になった」と話す。

 昨一年間の県内犯罪発生件数のうち、車上狙いや自販機荒らしなどの街頭犯罪と、住居侵入など侵入犯罪が合わせて五割強を占めたことから、市民が実際に肌で感じる「体感治安」も悪化。巧妙化した犯罪を象徴する「おれおれ詐欺」の被害額は、昨年と今年を合わせ二億円を突破した。

 今年一―八月の発生件数を前年同期と比べると、百七件増の九千百五十五件。過去十年間で最高だった昨年を上回るペースで増えている。