控訴断念を求め県庁前で座り込み 在外被爆者手帳訴訟

 来日できない韓国人女性、鄭南壽(チョン・ナムスウ)さん(88)への被爆者健康手帳交付を県に命じた長崎地裁判決を受け、鄭さんの支援者らが十七日夜、県庁正門前で座り込みをし、県に控訴せず一日も早く手帳を交付するよう求めた。

 手帳交付の「来日要件」をめぐる訴訟で、同地裁は十日、寝たきりの鄭さんの申請を却下した県の処分を取り消し、手帳交付を命じた。県は態度を明確にしていないが、厚労省との協議では「(類似訴訟を係争中の)広島県との整合性がとれない」などと控訴を強く要請されたという。

 控訴の公算が大きいとみられることについて、徹夜の座り込みを呼び掛けた平野伸人さん(61)は「長崎地裁の判決は手帳交付義務は国ではなく知事にあると指摘している。国に伺いを立てる必要はない」と県の姿勢を批判した。

2008年11月18日長崎新聞掲載







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