土山・元長崎大学長と翻訳家・池田氏が対談 県九条の会が対話集会

 反核平和を訴える学者や知識人でつくる「世界平和アピール七人委員会」のメンバーで、元長崎大学長の土山秀夫氏とドイツ文学翻訳家の池田香代子氏による対話集会「九条で世界に青空を広げよう」が三日、長崎市内であり、約三百人が護憲の意義を考えた。

 土山氏が共同代表を務める市民団体「県九条の会」主催。池田氏は、米中枢同時テロを受けて出版したベストセラー「世界がもし100人の村だったら」で知られる。

 米国が日本に集団的自衛権の行使を求める動きについて、土山氏は「米国は戦後六十年の間に二十回、いろんな国に軍事介入をしている。イラク戦争のように思い込みや報復で他国を先制攻撃する米国と一緒の針路を進むべきか、私たちは慎重に考えるべきだ」などと呼び掛けた。

 これを受け、池田氏は日米安保の在り方を見直すよう提言。「アフリカや中南米の紛争地域の人々は九条の理念に希望を感じている。だが、イラク戦争を支持するなど日本がそれを実現しようとせず、(日本の現実をみた紛争地域の人々が)『武力によらない平和を模索できない』との厳しい意見を持っている」と紹介した上で「日本は世界に対しても九条を守る責務がある」と述べた。

2008年11月4日長崎新聞掲載







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