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一九五八年五月二日、長崎市内のデパートで、展示会場の中国国旗が一人の青年に引き降ろされた。当時、中国と台湾という「二つの中国」の間で日本の対中政策は揺れており、波紋は国際問題に発展した。
中国は九日、「事件黙認は岸内閣の中国敵視」と声明を発表。十日、日中貿易は突然中断した。漁業協定も凍結し、県内漁業者にも動揺が広がった。さらに日本が同旗を正式な国旗と認めておらず中国側の反感を強め、日中関係は一気に冷え込んだ。
日中親善協議会の永渕量事務局長は「現在の反日デモにも両国のいろんな思いがある。しかし、国交正常化(七二年)以降、長崎は友好の歴史を築いてきた。地域間交流を地道に進めていきたい」と話した。
【写真説明】中国国旗の引き降ろし事件が起きた展示会場=1958年4月30日、長崎市内のデパート
2005年5月15日長崎新聞掲載
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