
2001年 原爆・平和連載企画
|
=李康寧裁判勝訴=
|
長崎で被爆し、韓国釜山市に住む李康寧さん(74)への被爆者援護法適用を認めた二十六日の長崎地裁判決。約五千人とされる「在外被爆者」への同法の適用を拒んでいる国に対し、明快に「違法」を指摘した内容となり、「被爆者はどこにいても被爆者」と法の枠内での援護を求める声に弾みがついた。判決の意義などを探る。(報道部・榎屋健) |
|
=在外被爆者と呼ばれて=
|
在外被爆者に被爆者援護法が適用されていない問題は、厚生労働省の検討会が十日、報告書を取りまとめたことでヤマ場を迎えた。戦後半世紀以上が過ぎた今、在外被爆者に真の救済の手は差し伸べられるのか。報告書の内容や検討会での議論などを通じ、在外被爆者問題をあらためて考える。 |
|
=高校生平和大使の報告=
|
八月二十一日から二十九日までの日程で、欧州を訪れた高校生平和大使の一行。被爆地のメッセージを訴えた三人が、各地での交流の中で何を見、感じ、持ち帰ったのかをリポートする。 (報道部・山口恭祐)
|
|
=高校生1万人署名から=
|
被爆地長崎の高校生が取り組んでいる「高校生一万人署名」活動は七月、目標の一万人を達成した。「核兵器廃絶を自らの手で実現しよう」と集った実行委員会の主体的取り組みに、次世代への継承を願う大人たちの期待は大きい。活動を貫いたメンバーの姿を追った。 (原爆取材班)
|
|
=私の平和運動=
|
被爆地長崎の暑い夏。二十一世紀を迎え、市民による「平和のリレー」が続いている。たった一人で原爆を語り継ぐ人。活動の一歩を踏み出した子どもたち。地域ぐるみで平和を考える住民。「自分にできることって?」―そう自問しながら続く、マイペースの平和運動を紹介する。 |
|
=決断を迫る長崎=
|
被爆地域拡大是正問題は、一日開かれた厚生労働省検討会の最終報告を受けて、今後、国の最終判断の行方に焦点が絞られることなった。被爆地域は一九七六年以降、変更されたことがない。未指定地域の“被爆者”たちは、被爆者援護法の枠外で半世紀を生きてきた。今回、被爆体験による「心の傷」をテーマに国に拡大是正を迫る被爆地長崎。悲願達成を目指す運動のこれまでを取材した。 (原爆取材班)
|
|
=「あの日」への旅=
|
長崎に原爆が投下された八月九日が、また巡ってくる。被爆者の高齢化が進み、被爆体験継承の風化が叫ばれる中、戦争を知らない世代は原爆や平和をどのようにとらえているのだろうか。親子でさまざまな原爆関連施設を訪ねる「あの日」への旅へ出発、被爆者や遺構が語りかけるメッセージに耳を傾け、平和の意味を考える。 |
|
五十六回目の原爆の日まで三週間余り。今世紀最初の“あの日”が近づく。被爆者対策や平和運動をめぐる論点は今年も多い。被爆地長崎で今論じられている諸課題を考える。 (原爆取材班)
|
|
=研究班最終報告=
|
長崎の被爆地域拡大是正問題は、厚生労働省の検討会が十一日、未指定地域の住民の心身の健康に被爆体験が悪影響を与えていると判断したことで、拡大実現へ向け新たな局面を迎えた。来月一日の検討会の報告提出後に控える国の方針決定に向けて、現地調査した同省研究班の総括報告と、これを受けた検討会の議論が持つ意味を検証した。 (原爆取材班)
|
|
=未指定地域の「被爆者」たち=
|
一九四五年八月九日、長崎で被爆したのに、法律上は「被爆者」でない人たちがいる。被爆未指定地域住民の“悲願”である被爆地域拡大是正問題。厚生労働省の研究班は、焦点だった心的外傷後ストレス障害(PTSD)に関連し、未指定地域住民の心の傷の深さを指摘した。同省検討会は近くまとまる最終報告を受け、国への提言を予定。いよいよ審議は大詰めを迎える。被爆地の願いは国に届くのか。五十六年目の八月九日を前に、原爆投下時、未指定地域にいた「被爆者」たちを訪ねた。 (報道部・下釜 智)
|