長崎新聞
カスタム検索
長崎新聞を紹介
長崎新聞 購読お申し込み

試読お申し込み

事業部


見守りサービス


企画・特集

生活情報
休日在宅医
(県医師会)
休日歯科診療
(県歯科医師会)
天気
(日本気象協会)
長崎の逸品
きょうの歴史
とっとって
 世界遺産 関連企画 (2013年9月18日更新)
長崎新聞


産業革命遺産 世界遺産推薦決定

 日本は幕末から明治期、九州・山口を中心にして、製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業の重工業分野において西洋の科学技術を伝統的文化と融合させ、急速な産業化を果たした。政府が世界文化遺産登録に向けて、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦を決めた「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(本県、長崎市を含む8県11市)は、工業立国の基盤を約半世紀で築いた経過を示す28資産(現役施設含む)で構成される。奇跡とも呼ばれる急速な近代化のストーリーを紹介する。

【造船】

 1840年代、鎖国を続ける日本に衝撃が走った。アヘン戦争で大国の中国が英国に破れたのだ。明暗を分けたのが英国の蒸気船と大砲。日本は欧米列強の動向、植民地化への危機感を募らせた。

 製鉄について、日本には萩(山口県)の「たたら」があったが、鉄の船や大砲製造には不向きだった。諸藩の志士は和蘭書を読み込み、西洋科学に挑戦。知識を得るため、国禁を犯して英国に渡った若者たちもいた。

 50年代、薩摩藩主の島津斉彬は欧米列強に対抗し、富国強兵のため「集成館」事業を開始。反射炉による大砲鋳造、高炉による製鉄、造船などに挑んだ。

 造船分野は61年、日本初の本格的な洋式工場、長崎製鉄所がオランダの協力で完成した。63年の薩英(さつえい)戦争や64年の四国連合艦隊下関砲撃事件を通じ、科学技術水準の格差を痛感した日本では、西洋の最先端技術を積極的に導入する動きが加速する。

 明治に入り84年、長崎製鉄所は三菱の経営となり、長崎造船所と改名。翌年、最初の鉄製汽船「夕顔丸」の建造が始まった。総合産業である造船は、その技術が陸の機械に転用され、炭鉱機械、印刷機、農機具にまで波及。98年、三菱の造船所は国産の大型貨客船「常陸丸」を建造。日本は欧米に肩を並べる造船大国となった。

【石炭】

 蒸気機関の発明でエネルギーとしての石炭の需要は急速に伸びた。外国の蒸気船燃料として高まった石炭需要を受け、佐賀藩と英国商人トーマス・グラバーは高島炭坑を開発し69年、日本初の蒸気機関による竪坑、北渓井坑(ほっけいせいこう)を開坑した。後に三菱の岩崎弥太郎の傘下で本格的に近代化。三菱は、高島に近接する端島を90年に買収し、海洋都市を構築した。日本初の鉄筋コンクリート造り高層アパートなどが次々に建設され、そのシルエットから軍艦島と呼ばれるようになる。

 三池炭鉱(福岡県、熊本県)は明治期、世界で最先端の機械を導入し、近代化を図った大炭鉱。1908年、三井の団琢磨は石炭の積み出し、運搬の拠点として三池港を築港、重要産業拠点を構築した。グラバーが蒸気機関を導入してから40年で日本の技術は世界に追いついた。

【製鉄】

 製鉄の分野は1858年、盛岡藩士の大島高任が、釜石(岩手県)で鉄鉱石を原料に洋式高炉で鉄をつくり、連続操業による大量生産技術の礎を築いた。造船、石炭産業の発展と絡み合いながら技術の向上が図られ、97年、明治政府は鉄鋼製造のため、筑豊炭田に近く洞海湾に面する八幡(福岡県)に製鉄所を建設することを決定。ドイツ人技術者の指導で工事が進み、1901年、官営八幡製鉄所の高炉に歴史的な火入れが行われた。技術的課題を克服する中で操業は軌道に乗り、日本の重工業発展の道を切り開いた。

◎萩の産業遺産群

 萩反射炉や恵美須ケ鼻造船所跡、大板山たたら製鉄遺跡など工業化初期の資産を中心に構成している。松下村塾も含まれる。恵美須ケ鼻造船所は長州藩が建設し、1856年、60年にそれぞれ洋式軍艦を建造した。長州藩は薩摩藩や佐賀藩と共に西洋知識を習得。近代化の先駆者的役割を果たし、明治維新の立役者となった。

◎八幡製鉄所

 新日本製鉄八幡製鉄所内にある日本で最初の近代的銑鋼(せんこう)一貫製鉄所。1901年に操業を始めた官営製鉄所時代の主な建造物を含んでいる。本事務所、修繕工場、鍛冶工場から構成され、水を供給した遠賀川水源地ポンプ室も関連資産。

◎三重津海軍所跡

 日本で最初の実用的な蒸気船「凌風丸」の建設に成功した場所。佐賀藩が洋式船による海軍教育を実施したほか、藩の艦船の根拠地、修船・造船などを行う場として機能した。メーンドックでは木造護岸施設が完全な形で確認されている。

◎長崎造船所

 第一船渠(せんきょ)が1879年、第二船渠が96年、第三船渠が1905年に建設され、多くの船舶の修理が行われた。このうち第三船渠は一部拡張したものの、当時の姿をとどめる貴重な資産。占勝閣は迎賓館として使用。小菅修船場は、薩摩藩と日本の近代化に貢献した英国商人トーマス・グラバーが修船・造船を目的に建設した。木型場は鋳物用木型の製作所として建てられたれんが造りの建物。ジャイアント・カンチレバークレーンは英国から日本に輸入された巨大クレーンで、今も現役。

◎高島炭坑 端島炭坑(軍艦島)

 高島炭坑は、佐賀藩と英国商人トーマス・グラバーによって1868年に開発された。日本で最初に西洋技術を導入した炭坑であり、81年に三菱の所有に。端島炭坑は90年に三菱の所有となり、明治後期の高島炭坑の主力坑として国内外の石炭需要を賄った。明治末には八幡製鉄所にも供給。大正以降は高層住宅も建設され、最盛期には5000人以上が居住した。

◎橋野高炉跡および関連遺跡

 鉄鉱石を使った西洋式の溶鉱炉技術の導入に成功した証拠を示す資産。三つの高炉跡のほか、鉄鉱石の採掘場跡、運搬路跡などの関連資産が存在している。ここでの製鉄業は1890年代まで続いた。橋野高炉は西南雄藩を中心とした西洋技術導入とのつながりが強く、官営八幡製鉄所の完成に至る近代製鉄の流れの発端となった。

◎韮山反射炉

 実際に稼働したものの中で、国内で唯一現存する反射炉。金属を溶かして大砲を鋳造していた。1854年に建設され、江戸幕府の管轄下で翌55年に創業した。

◎三池炭鉱

 長崎市沖の高島炭坑の近代西洋技術を導入して開発。宮原坑竪坑櫓(ろ)や万田坑竪坑櫓のほかにも多数の建造物が現存している。有明海に面した三池港は1908年、三井が建設。各種設備が残り、今も重要港湾として機能している。この2地点を三池炭鉱鉄道が結び、炭鉱、鉄道、港湾が線上の炭鉱産業景観を形成している。三角西(旧)港は1887年に開港。政府が建設した明治三大築港の一つで、三池炭鉱の石炭を輸出する役割を担った。

◎旧集成館

 1851年に操業を始めた日本で最初の軍事産業工場群。欧米列強の脅威を察した薩摩藩主、島津斉彬が開発を行い、所有した。造船、大砲鋳造、製鉄、小銃、陶磁器、ガラス製品と多岐にわたり、最盛期には1200人が働いていた。寺山炭窯は燃料として使う白炭を製造するため、斉彬の命により建設。関吉の疎水溝は、約7キロ離れた集成館の動力水車などに水を供給するために利用した。





   全国・海外のニュース

主要

DeNA、四回まで6―0
シリア民兵組織「ラッカ解放」写真有
首相「攻めの農業」強調
空自ヘリ墜落か、浜松沖
井山が2度目の全七冠制覇写真有
社会

空自ヘリ墜落か、浜松沖
新聞大会、平和な社会実現目指す
米軍ヘリ18日から飛行再開写真有
無線LANに深刻な欠陥
ラブホテルに女性遺体、水戸
政治

首相「攻めの農業」強調
共産幹部が小沢氏地元激励写真有
超党派の議員連盟会長が靖国参拝
トランプ米大統領来日を正式発表
首相、靖国神社に供物奉納写真有
スポーツ

磯崎、高柳組が2位発進写真有
DeNA、四回まで6―0
慶大岩見、シーズン最多タイ7号
ラグビー、松島が代表戦へ手応え
村田戦に「自信は千パーセント」写真有
経済

東京円、112円台前半
投資ファンドに運営権譲渡
VW、最上位モデル25日に発売
インドネシアでガス小売りに参入
神鋼不正、米司法当局が調査写真有
国際

シリア民兵組織「ラッカ解放」写真有
マルタ当局、爆発物を分析写真有
ロヒンギャ難民58万人超
比大統領が「解放」宣言写真有
北朝鮮、処刑者2割が薬物理由
株・為替

為替相場  17日(日本時間20時)
東京株式 17日終値
ナスダック 16日終値
NY株式  16日終値
為替相場  17日(日本時間 2時)
暮らし・話題

日光東照宮で千人武者行列写真有
羽田空港で働くロボット求む!写真有
大村さん発見の物質、像に写真有
徳島県に先進政策大賞
選挙控えコチョウラン出荷大詰め写真有
医療・健康

拡張型心筋症に初の幹細胞移植写真有
再生医療の登録制度開始
「出生前診断は必要?」
精神医療報道に17年度の大賞
骨折発生率は「西高東低」
科学・環境

大飯1、2号機廃炉へ写真有
大飯原発1、2号機の廃炉検討写真有
中性子星合体、観測チームが会見写真有
重力波と光、初の同時観測写真有
中国の宇宙実験室、地球落下へ写真有
文化・芸能

井山が2度目の全七冠制覇写真有
ゾロリ声優挑戦でワクワク写真有
「声変わりしたい」と川島写真有
モデルの知花くららさんが結婚写真有
囲碁、井山が初の全七冠復帰か写真有




長崎新聞社

〒852-8601 長崎市茂里町3-1
TEL:(095)844-2111(大代表)

 このホームページに掲載の記事、写真等の著作権は長崎新聞社または各情報提供者にあります。したがって一切の無断転載、二次利用をお断りいたします。記事へのリンクは自由です。

 ※著作権について(日本新聞協会)
スマホで長崎!!



ウェブ写真館

祝い日新聞新聞

配達スタッフ募集


会社情報
会社案内
お問い合わせ一覧
主催事業
紙面投稿案内
広告のご案内
アド長崎新聞
長崎新聞の本
アヒプイ
文化ホール
長崎書道会
カルチャーセンター
販売センター
折込センター
あんしんネットワーク
おしらせ
プライバシーポリシー

新聞著作権協議会

共同通信社

日本新聞協会

第5回地域再生大賞



長崎ばってん囲碁道場

press9

SNI 佐賀新聞・長崎新聞インターネット

Todays.jp




よんどく

第5回「いっしょに読もう!新聞コンクール」