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 世界遺産 関連企画 (2013年3月17日更新)
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宗教史上の奇跡世界遺産に

◎2015年「信徒発見」から150年 節目に向け正念場

 「宗教史上の奇跡」とされる信徒発見。1865年3月17日。この日、禁教下にありながら、浦上の信者十数人が大浦天主堂でフランス人神父に信仰を告白した。長崎の地で、キリスト教が長い潜伏期間を経て"復活"した瞬間だった。県内にある教会をはじめとするキリスト教関連の遺産はこうした激動の歴史の上に存在している。2015年は信徒発見から150年。この節目の年に県などは、世界でも類のない物語を秘めた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録を目指す。

 「信徒発見の日は感謝するばかり。神父がいない中での信仰継承。かなりの精神力と信仰心がなければできはしない」。現在、県内には132の教会が立ち並び、長崎はキリスト教の「信仰のふるさと」と称される。苦難を強いられながら、その素地をつくり伝えてきた先人たちに思いをはせ、カトリック長崎大司教区の高見三明大司教(66)はかみしめるように語る。

 1550年、スペイン人のイエズス会宣教師、フランシスコ・ザビエルが平戸に上陸。これを機に県内各地にキリスト教の布教が始まった。だが、豊臣秀吉が87年、「バテレン追放令」を発し、97年には宣教師やキリシタン26人を処刑する二十六聖人殉教事件があった。この後も、徳川幕府が1614年に禁教令を発令するなどキリスト教弾圧が本格化。県内の教会は取り壊され、1873年のキリシタン禁制が廃止されるまで約250年間、禁教の時代が続いた。

 1867年、信徒発見に勇気づけられた浦上の農民はキリシタンであることを理由に仏式の葬式を拒んだ。これがきっかけとなり「浦上四番崩れ」と呼ばれる4度目の迫害が起こった。崩れとは、禁教下の江戸時代にあった検挙事件で、浦上の信者約3400人は全国20藩に流刑にされ、キリスト教信仰を辞めるよう説得されたり、拷問を強いられた。このうち約600人は信仰を捨てることを拒み、殉教を遂げたが、約1900人は信仰を守り通すことができた。約千人は一度は信仰を捨てたが、浦上に戻り信仰を取り戻している。

 このような日本の禁教政策が国際的に大きな波紋を広げることになる。明治新政府は使節団を米国に送り、日米通商条約の改正交渉に臨んだが失敗に終わる。その理由の一つが浦上四番崩れだった。その後、ヨーロッパに渡った使節団は、イギリスやベルギーなど至る所で信仰弾圧の停止を勧告された。海外からの要請に、新政府は禁教に対する政策の転換を迫られ、信徒発見から8年後の1873年、禁教令の高札が撤去された。県内では、70〜80年代に海を隔てた五島列島を中心に約30の教会が建設され、県内で信仰を守ってきた潜伏キリシタンの存在が色濃く見られた。

 禁教時代、長崎では毎年、宗門改めがあり、踏み絵が行われていた。そうした歴史がある地にもかかわらず、キリスト教をテーマにした世界遺産登録の動きが進むことに戸惑う信者もいるという。しかし、高見大司教は「どんなに迫害されても許すのがキリスト教の教え」として、「信徒発見から150年の記念すべき年に世界遺産登録が実現されれば大変意義深い。先祖たちの苦しみや悲しみを乗り越えて殉教しながらも守り継いできた日本独自の教会の歴史を世界に発信したい」と期待を込める。

◎高い普遍的価値

 県などが世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」。その普遍的価値は、13構成資産それぞれの建物や遺産そのものではなく、キリスト教の伝来から伝播(でんぱ)、弾圧、潜伏、復活までの過程を物語るストーリー性にある。世界的に見ても長期にキリスト教が迫害を受けた歴史は類を見ず、県の担当者は「国内の候補になれば、世界的な価値が高いだけに多くの支援が期待できるだろう」と手応えを口にする。

 「長崎の教会群−」は2007年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産暫定リストに記載され、「世界遺産候補」となった。県はその後、計5回の県世界遺産登録推進会議を開き、29あった構成資産候補を現実的な保全管理計画策定や文化的な価値などの観点から最終的に12構成資産に絞り込んだ。「隣接する県からも構成資産候補を検討すべきだ」とする文化庁の意向を踏まえ、熊本県天草市の「天草の崎津集落」を加え、最終的に県内外の13構成資産を決めた。

 県を中心とした活動の結果、文化庁の近藤誠一長官からも熟度が高いとする評価を受け、昨年7月の文化審議会への期待も高まっていた。しかし、審議会がユネスコへの推薦を承認したのは「富岡製糸場と絹産業遺産群」だった。

 推薦が承認されなかった「長崎の教会群−」に対して、文化庁からいくつかの課題があげられた。一つは構成資産の示す時期は16〜19世紀の広範囲にわたるため、一連の資産としての説明が困難だとする点。禁教令発令から解禁に至るまで信仰を継承した者を「潜伏キリシタン」と呼び、解禁後も、潜伏時代の信仰形態をそのまま継続した人たちを「かくれ」と位置付けているが、この概念の浸透が不十分であるともされた。包括的保存管理計画にも改善の余地があると指摘された。

 これを受け、県などは推薦書原案の微修正と構成資産周辺地域の景観形成計画を包括的保存管理計画に反映。県世界遺産学術会議の林一馬委員長(長崎総合科学大教授)は「問われた課題はクリアできた。今後は暫定リストに載っている他の遺産との比較になってくる」と分析する。

 ユネスコへの国の文化遺産の推薦枠は1年1件に制限され、手続きの関係上、新年度の推薦を逃すと事実上、15年の本登録には間に合わない。新年度は同じく15年登録を目指す「九州・山口の近代化産業遺産群」とも推薦をかけて争うことになる。また、現在、ユネスコの審議を待つ「富士山」と「武家の古都・鎌倉」が登録を見送られた場合、強力なライバルになる可能性もある。知名度が高い他の候補との競争に勝つためには今後一層県民全体の協力と、全国での周知が求められるという。

 昨年10月末、「長崎の教会群−」の世界遺産登録を目指すため、行政や経済・観光団体、企業など150を超える団体でつくる「県世界遺産登録推進県民会議」を設立。シンポジウム開催やパンフレットの作成・配布など各団体で活動を盛り上げている。

 今年1月、近藤長官は「(国内候補の)暫定リストの中で一番準備が進んでいる」と言及した。「信徒発見」から150周年の節目を迎える15年登録のためにも「県内外での盛り上がりが不可欠だ」と林委員長は語る。





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