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羽ばたけジュニア 2巡目長崎国体をめざして・23 長崎ジュニアボートクラブ
長崎ジュニアボートクラブのメンバー
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11月の九州中学大会(熊本)男子シングルスカルでトップゴールした鼓=西海川
11月の九州中学大会(熊本)男子シングルスカルでトップゴールした鼓=西海川

子どもの熱意で設立 「楽しいから続けている」

 練習場は長崎市琴海村松町の村松小そばを流れる西海川。団地や公園などと隣接し、川沿いはウオーキングコースになっている。

 「おーい、頑張れー」 懸命にオールをこぐ子どもたちへ、通り掛かった友達や、家族から声援が飛ぶ。

 地域の人たちの目に触れやすい環境。多くの人が関心を持って応援してくれる。長崎ジュニアボートクラブの名切元尊秀代表(長崎明誠高教)は「これがまた、子どもたちの力になるんですよ」。

 現在、固定メンバーは城臺司(長・琴海中2年)、将(同1年)、悟(村松小5年)の3兄弟と、鼓祐太郎(長・琴海中2年)、渡辺佑亮(同2年)の5人。2014年長崎国体へ向けた選手発掘の一環として、07年から年に数回、この川で実施した体験教室が始まりだった。

 それから2年。毎回のように教室に参加していた司と鼓が「もっとこぎたい」と言うようになった。昨夏、名切元監督はこれを受けて、クラブを立ち上げた。

 モットーは「楽しむこと」。その通りに、鼓は「楽しいから続けている」と目を輝かせる。目標や競争意識は、続けるうちに芽生えてきた。将は「鼓に勝つ」、悟は「全国大会に出る」。司は「長崎明誠高に入ってボートを続けたい」と進路まで明確だ。

 名切元代表は「この子たちがおじいちゃんになってもこいでいたら面白い」と夢を描く。大村湾につながる西海川は水面が穏やかで、競技に適している。自然豊かなこの一帯を「一大ボート拠点にできたら」と。

 そのためにはトレーニングジムなどを併設した大きな艇庫が必要になる。高校や大学チームなどの合宿が可能で、さまざまな年代の愛好者らが気軽に楽しめる。地域も活気づくだろう。

 「でも、これは大人の言い分」と名切元代表。子どもたちは、目の前にある川、自分たちが育った川が大好きだ。悟が教えてくれた。「こぎながらいろんな鳥が見れるんだよ」。今は、5人の笑顔が一番だ。

(運動部・黒川美穂子)


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