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認知症 生き方支える癒やし
認知症のメンタルケアの要点を話す高松淳一医師=長崎市茂里町、県医師会館
認知症のメンタルケアの要点を話す高松淳一医師=長崎市茂里町、県医師会館

 県医師会、認知症の人と家族の会県支部は16日、認知症講演会を長崎市茂里町の県医師会館で開き、約210人が参加した。早くから認知症治療に取り組んできた国立病院機構菊地病院(熊本県合志市)の元院長で、城南病院(熊本市)の認知症診療顧問を務める高松淳一医師が「認知症高齢者のメンタルケア−もう一つの生き方」と題して話した。講演要旨を紹介する。

 医療として認知症を考える時、大きく二つの視点がある。

 一つは「疾患」としての認知症。症状、脳内の作用などの差異を追究し、科学的に原因を究明し「治す」ことを目指す医療となる。

 もう一つが「生き方」としての認知症だ。認知症の人たちはその人なりの感じ方、とらえ方、応じ方がある。共通性を探りながら、個別性や物語性を大事にした「癒やし」を目指した医療が求められる。

 認知症のメンタルケアは、認知症の人たちと向き合い、対話して行動を共にしながら、言葉や行為の意味を探る。「なじみの人間関係をつくる」「理屈による説得よりも共感的納得を図る」などの10カ条が挙げられている。

 認知症が進むと忘れるだけでなく、忘れることを忘れる。分からないだけから、分からないことが分からなくなる。そうなると「間違って分かって」、自分なりに納得と安心を得るようになる。

 現実になじんできた人を忘れ、分からなくなっても、傍らにいる人々の中に「よく知った人(なじみの人)」を間違って見つけ安心することがある。これは認知症の人が安心を求める心の表現でもある。

 認知症の人同士では話しやすく、心地よかったりする。それは、いつでも話し相手になってくれ、否定せず、話の内容よりも気持ちを受け止めてくれるから。メンタルケアでは言葉を通じて、その人の関心や心の記憶を探り、その人生を「物語」として大切にすることが求められる。

 なじみの関係は認知症の人にとって安心感があり懐かしく居心地のよいもの。それはその集団、場にも穏やかで和やかな状況をもたらし、認知症の人にとって「心のアットホーム」にもなりうる。

 人には多様性があり、認知症になっても認知症になじみ、徐々に認知症モードのもう一つの生き方に変えていく可能性もある。薬物治療が主流になった現在でも認知症の根本的治療や予防は困難。メンタルケアは症状を緩和するだけでなく、認知症の人がより良い生き方をするために有用だ。

◎患者、介護者が体験談/本人が一番つらい あるがまま受け入れ

 認知症講演会では、若年性認知症の人と介護者がそれぞれの切実な思いを訴えた。

 3年前に若年性認知症と診断された長崎市の50代女性は「今までできていたことができなくなり、自分で思うようにできなくなることがストレス。それが日常的にある。介護する人も大変だが、本人が一番つらい」と理解を求めた。

 認知症による空間認知障害と文字認識障害のため、文字の読み書きやお金の計算、紙幣や硬貨の見分けができない。一番困ることは洋服を正しく着ることが難しくなったこと。「立派な大人なのに、なぜこんなことができないのか。ストレスを感じる」。夫は女性のことを思って注意してくれるが、それがまたストレスになっていることも打ち明けた。

 今春から利用するデイサービスについては「私の限界を分かってもらっていて安心。米粒ほどの手伝いをしても、ありがとうと言われる。お世辞と分かっているが、元気になれる」と言う。

 今後については「夫に何か良いことをしてあげるチャンスはないかと思いながら、人に迷惑を掛けないように生きていこうかなと思っている」と話した。

     □       50歳で若年性認知症と診断された妻を十数年にわたって介護してきた佐世保市の70代男性は、自身の体験から介護の要点を「あるがままを受け入れること。オープンにすること。無理をせずゆっくりゆっくり取り組むこと」と話した。

 妻のためを思って注意しても、妻は理解できずにパニックの原因に。「コミュニケーションが取れず、妻にも私にもストレスになっていた」。そこで、妻が忘れても失敗しても「病気のせい」と割り切り、叱ったりせず笑顔を見せると、妻も笑顔になった−などのエピソードを紹介。音楽療法の一環で毎週カラオケに通い、人との交流をできたことも病状の進行を遅らせることに効果があったのではないかと指摘した。

 介護のために会社を辞めた男性だったが、趣味の付き合いは続け孤立しないように心掛けたという。「診断が付く前から近所の人たちは妻の異常に気付いていたが、言っていいのか迷ったり遠慮したりしていた。こちらから明かすと周りの対応が変わり、助けてもらえるようになった」

 男性は言う。「告知を受けたからといって今すぐ人生が終わるわけではない。症状や付き合い方など病気を正しく理解することが大切。やりたいこと、楽しいことなど目標を持って前へ進む、そんな有意義な生活を送ることも可能だ」と。そのためにも本人、家族へのサポート態勢が重要と訴えた。

【編注】高松淳一医師の高は口が目の上と下の横棒なし





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