HIS、支援断念の公算 4者協議は修繕費めぐり難航
【東京支社】ハウステンボス(HTB、佐世保市)の再建問題で、支援に難色を示している旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS、東京)と佐世保市、県、HTB管財人の4者が29日、HIS本社で協議した。HISが支援の最大の障害としている膨大な施設修繕費について打開策を検討したが協議は難航。支援断念の公算が大きくなった。
HISは2月初めにも支援の可否を正式に判断する意向。ただ、協議継続の可能性も残っており、支援の行方はなお流動的な面もある。
澤田秀雄HIS会長と朝長則男佐世保市長、藤井健副知事、桃尾重明管財人らが非公開で話し合った。
関係者の話を総合すると、HIS側は施設修繕費として今後5〜10年間で200億〜300億円必要との見通しを示した。同社は修繕費負担の上限を10年間で100億円程度としており、現時点で支援は困難との判断をあらためて伝えた。
これに対し佐世保市と県は、年間約9億円の固定資産税相当額を市が10年間交付するなどの支援策を再度説明。自治体による追加支援などを模索するため、施設修繕費の内訳を示すようHISに求める発言があったが、澤田会長は対応を明らかにしなかった。このため、具体的な打開策を探るまでには至らなかった。
4者協議が近く再度開かれる可能性もあるが、HISが修繕費の内訳を示すなど状況が変化しない限り、協議進展のめどは立たないとみられる。
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