HISへの奨励金「再建に必要」、慎重意見も 佐世保市議会全員協議会
【佐世保】ハウステンボス(HTB、佐世保市)再建問題で25日開かれた佐世保市議会全員協議会では、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS、東京)に市が固定資産税相当額(年間9億円)の奨励金を10年間交付する支援方針について「何としてもハウステンボスを再建し存続させねばならない」と容認する一方、慎重な姿勢を求める意見が出された。
市の説明に対する質疑では、「(ハウステンボス支援を)ほかに引き受ける企業がない現状では、土下座してでもHISにお願いをするしかない」など、HISの支援決定を望む肯定的意見が続出。
半面、「地域経済や市の財政状況が大変な中、特定の企業に破格の対応をするのは市民目線で見ればどうなのか」「これまでの市の支援に対する総括が必要だ」などの認識が示された。
市が2月中旬に奨励金交付要綱を作り、3月市議会に予算案を提出するなどのスケジュールを明らかにしたことについて、「重大な内容を決めるには早急すぎる」との指摘もあった。
末竹健志副市長は「環境、観光、経済波及効果、雇用の面でハウステンボスの存在は大きく、支援をせざるを得ない」と述べた。早急すぎるとの指摘には「ハウステンボスの更生計画などとの関係があり、市の意向だけで進められない」などとして理解を求めた。
全員協議会後、取材にある議員は「九州財界や県が支援を表明している中で、市議会だけがノーというのは波紋が大きい。十分な議論で市民への説明責任を果たさないと説得力に欠ける。大変悩ましい」。別の議員は「3年先、5年先にHISがどういうスタンスでハウステンボスを運営するか具体的に見えない。賛成するにしても後々が心配」と不安をのぞかせた。
|
|

|