1月17日のながさきニュース
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長崎新聞
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本島市長銃撃からあす20年 「対話や勉強で相互理解を」

| | 言論の自由を守るために対話によって感情的対立を乗り越える大切さを語る本島等氏=長崎市内の自宅 |
長崎市の本島等元市長(87)が右翼団体幹部から銃撃された事件から、18日で丸20年を迎える。「天皇に戦争責任はあると思う」と市議会で発言した現職市長が標的となった事件では、発言を支持する市民らが「言論の自由を否定するもの」と声を上げた。憲法で保障された「言論の自由」をどう守っていくのか。本島氏や識者は、対話や勉強による相互の理解の必要性などを指摘する。
本島氏は1988年12月の市議会一般質問に答え「外国人の記述や、私が実際に軍隊生活を行い、教育関係に携わった面からも天皇に戦争責任はあると思います」と述べた。事件発生は1年余り後の90年1月18日。本島氏は同市桜町の市役所前で公用車に乗ろうとした際に銃撃され瀕死(ひんし)の重傷を負った。
発言が全国に賛否両論の波紋を広げ、銃撃事件にまで至ったこの事件。上智大の田島泰彦教授(メディア法)は近年、小泉純一郎元首相の靖国神社参拝に反対した加藤紘一・自民党元幹事長実家放火事件や、映画「靖国 YASUKUNI」上映を一時中止する映画館が相次いだことなどを例に、「銃撃事件以降、自由な議論ができない状況をいまだに克服できていない。メディアも市民も『言論の自由』がどのような意味を持っているか、検証を続けなければならない」と指摘する。
また当時、本島発言を支持する市民らが発足させた「言論の自由を求める長崎市民の会」のメンバーで特定非営利活動法人(NPO法人)長崎人権研究所事務局長の阿南重幸さん(55)は、ネット掲示板「2ちゃんねる」で目立つ被差別部落などへの偏見のある書き込みを危惧(きぐ)。「言論の自由は規制できないが、個人がきちんと勉強し、良心や良識を持つことが必要。そうしないと攻撃は繰り返される」と指摘する。
「私なりに自分の意見は正しかった」と当時を振り返る本島氏。「お互いに感情的に対立することもあるが、それを乗り越えないといけない。相手を尊敬し、立場を守っていくことが大切だ」とし、対話でお互いが理解をする大切さを訴える。
◇
長崎市役所従業員組合は18日午後6時半から、同市魚の町の市民会館文化ホールで、「自由と民主主義を願う市民のつどい」を開く。反戦をテーマに本島氏と自民党元幹事長の野中広務氏が対談する。
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