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   池島港   (西彼外海町)    


本県唯一の炭鉱の島
 岸壁近くにうず高く積まれ黒光りする石炭が、港を訪れた人を迎える。県内でただ一つの”ヤマ”となった池島。石炭の積み出しや生活物資の運搬、そして住民の往来の場として港はにぎわいを残している。
 東西1、5キロ、南北1キロ、周囲4キロの小さな島。池島港付近のわずかな平地を除き、標高00メートル程度の台地が海に迫る。戦前は百数十戸の住民が暮らし、運搬船の船員として働きに出たほか、半農半漁で生計を立てていた。
 その島の将来を大きく変えたのが、周辺の地下に眠っていた石炭の開発。昭和27年掘進が始まり、34年から松島炭鉱池島鉱業所の手により本格的な操業が始まった。
 石炭開発に伴い飛躍的に船舶の出入りが増加した。29年には定期客船の寄港も実現し、本格的な港整備の必要が出てきた。松島炭鉱は島にあった鏡ヶ池を掘り切って人工港の建設に着手し、33年に池島港が完成した(港の管理は47年、県に移管)。
 全国的な石炭産業斜陽化の中、他に目ぼしい産業のない町にとって炭鉱は大きな支えだ。暗闇に包まれた夜の角力灘には、島の高層アパートの灯が浮かんでいる。

  メ   モ  
 西彼外海町の西6キロの海上に浮かぶ石炭の島。坑内の総延長は100キロに及ぶという。江戸時代は異国船警戒の番所が置かれ、明治20年3月には島の高台を標的とした米軍艦の砲撃演習により島民11人が死傷する「池島砲撃事件」があった。現在、外海町神浦や大瀬戸町瀬戸からフェリーなどで結ばれる。所要時間はいずれも30分程度。

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