
| 樺島港 (西彼野母崎町) |

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「一銭渡し」も今は昔 長崎市から南西へ28キロ、長崎半島の最先端に浮かぶ西彼野母崎町樺島。漁業が基幹産業の同島はカバシマオオウナギ(国の天然記念物)と左党に珍重されるからすみの島として広く名を知られている。 昭和30年代まき網全盛期には20統を数えた船団が連日イワシ景気に沸き、五島や天草方面から約600人の漁船員らが出稼ぎに来ていたが、今では地元の一統が操業を続けているだけ。 現在、377世帯、約1000人が住むこの島では一本釣り、小型底引き、すくい網、いそ建て網、定置網、採介(素潜り)漁と多様な漁を営み、煮干しや丸干し、珍味など付加価値を高めた水産加工業に活路を見い出している。 同島は動力船の普及以前の明治から昭和の初期まで風待ち、潮待ちの港としてにぎわい、これらの船員を当て込んで十数軒の廓(くるわ)も立ち並んだ。 昭和27年から始まった国の漁港整備計画で同港の様相も徐々に変化。61年1月には島民悲願の樺島大橋(227メートル)が開通。第七次の整備計画で港奥部1万8000平方メートルを埋立て、臨海道や防波堤などの関連工事も同63年にはすべて完了。路線バスも集落の中心まで乗り入れ、生活環境が大きく向上した。 その後、町内でトップを切って下水道も完成し、生活廃水による港内汚濁の原因も除去された。 かつては港をのどかに横切り、古町と新町を結び島の風物詩だった「一銭渡し」も今は昔。機能的な漁港に衣替えした現在ではその面影も消え失せた。 |
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