
| 若松港 (五島若松町) |

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町勢支える天然の良港 若松港は、入り江が多い若松東岸の深く入り込んだ湾奥の波静かな所にある。水深は深く、外海の波浪を直接受けない天然の良港。古くは東シナ海に出没した海賊船の根拠地だったとの言い伝えもある。 江戸時代にはイワシ漁が盛んだった。以来、漁法はまき網が発達、大正時代初めに伝えられた煮干し加工で港周辺は煮干し製造場ができた。イワシ漁は昭和25年ごろからの不漁続きで打撃を受け、まき網漁業者や加工業者が次々倒産していった。 若松の漁業を立ち直らせようと同36年から県内で初めて、ハマチの養殖が手掛けられた。若松中央漁協はハマチ、ヒラメ、アコヤ貝の栽培漁業を営む。川上正記同組合長は「若松湾は環境に恵まれた宝の海。漁場を守っていくことが重要だ」と次の世代にきれいな海を残す責任があると強調する。アコヤ貝を使い、真珠を生産する業者は町内に6社。「品質はどこにも負けない」と12月の収穫期に向け忙しさを増している。 若松港を起点とする町営の渡船は3航路。10年ほど前は120人の定員いっぱいを運んでいたが、平成3年に若松大橋が開通、利用者は半減した。「わかしお」の浜崎則夫船長は「中学生が卒業する時、船を掃除したことが新聞で報道された」と当時を懐かしむ。 小中学生のスクール船として航行、児童、生徒が1人でも通学の足として頑張る町営船。若松大橋は町民生活に大きな変化をもたらしている。だが、島民とともに町勢発展を支え、歩いてきた天然の良港・若松港は昔も今も変わりない。 |
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