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   野崎島   (小値賀町)    


自然環境の体験には最高
 野崎島は五島列島北部の小値賀町に属する面積7.36平方キロメートルの比較的大きな島で、かつては野崎・野首・舟森の三集落があり、650人以上の人口を擁していた。しかし、過疎のため現在は5世帯10人が居住するだけになった。
 山深い地形のこの島には自然が良く保持されており、全島が西海国立公園の指定区である。原生林沖ノ神島神社社叢に代表される植物群や国指定天然記念物カラスバトなどの鳥類、希少種蝶類、その他数多くの動植生物種の宝庫でもある。特に島内には700頭以上と推定されるキュウシュウジカが生息していて年中、自然のままの生態を観察することができる。このような優れた自然環境を体験学習できるレジャー施設として町営「野崎島自然学塾村」が平成元年に開設され、毎年夏を中心に多くの海水浴客や宿泊客で賑わっている。
 野崎島は歴史の古い島でもある。野首遺跡からは今からおおよそ6千年前の縄文時代前期から16世紀代(戦国時代)に及ぶ各時代の石器や土器・陶磁器などの遺物20万点以上が出土し、現在小値賀町歴史民俗資料館に収蔵展示されている。
 島の北部山中に鎮座する沖ノ神島神社は慶雲元年(704)に創建された五島列島一の古社。社殿背後に屹立する奇岩「王位石(おえいし)」の偉容は見る者を圧倒せずにはおかない。野崎港岸に南北朝時代から室町時代にかけて建塔された古碑群もある。
(塚原 博)

  メ   モ  
 野崎島へは、小値賀港から町営の旅客船で渡る。所要時間は25分。小値賀町へは、野母商船の博多一福江航路と佐世保から九州商船の上五島航路があり、ともに小値賀港下船。福岡・長崎空港と小値賀空港を結ぶ航空路もある。

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