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   ジャンガラ   (小値賀町)    


降雨を願い激しい踊り
 起源は不明。平戸ジャンガラの系統と思われるが、平戸ジャンガラが豊作祈願を主とし、同系統の大島ジャンガラが盆に墓所で奉納されるのと異なり、小値賀ジャンガラは旱ばつのとき降雨を願う雨乞い祈願の踊りである。
 小値賀にはもう一つ「オーミデー」という念仏踊りがあった。これは五島の「オーモンデー」と呼び名が似ていることから、その系統かと推測されるものの詳細については絶えて久しく不明である。
 小値賀町では使用する大小の鉦の発する音がコンコンキャンと聞こえることから、ジャンガラを通称「コンコンカイ」という。構成は虹を表す五色の大幟二本を掲げ持つ者、リズムをとる主鉦(おもがね)一個・小鉦六個で編成する「カネタタキ」、六人の踊り手から成る。踊り手は五十センチ程の円形の板に色紙で華やかに彩った竹の飾りを取り付け、板の周囲に顔を隠す紅白の布を垂らした笠を被る。鉦のリズムに合わせて「ヨーボーデー・ハイ・ナムアミデー」と唱えながら頭や腰、両手に持った笹の葉を振りながら飛び上がったりかがみ込んだりと激しい動きを繰り返して踊る。「ヨーボーデー」とは「雨を呼ぼう」という意味だという。この踊りを各地の神社仏閣を回り、それぞれの境内で奉納する習わしであった。また、願がかない雨が降ったら「願成就」の御礼で再びジャンガラを奉納した。
 かつて小値賀は笛吹・前方・柳の三村に分かれていてジャンガラもそれぞれの村にあったが、笛吹と柳では両手に笹竹の枝を持ち、前方では腹部に円筒形の太鼓を持つ点が異なっていた。
(塚原 博)

 
  メ   モ  
 小値賀のジャンガラは昭和15年ごろ奉納されたのを最後に途絶え、踊りや鉦の叩き方などを知る人も高齢者に数人いるだけだった。平成3年、これを伝承しようと青年有志が集まり「今魂会」というグループを結成。技術保持者の指導をうけ復活した。

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