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   バラモン凧   (福江市)    


絵には鬼退治の伝説を表現
 「バラモン凧(たこ)」は、五島に古くから伝わる大凧の名称で、「バラモン」とは、五島の表現で「活発な、元気のいいこと」をいう。
 絵柄には、鬼に立ち向かう武士の兜の後ろ姿が描かれており、羅生門の鬼退治の伝説を表現しているという勇壮なもので、彩りも鮮やかである。
 裏側には、籐で出来た弦が張られているため、大空に舞うとブーンというウナリをあげる。これが悪魔を払うという言い伝えから、五島では、男の子(長男)の初節句には祖父がバラモンを贈る風習がある。それを天高く揚げ、その子の健やかな成長と立身出世を祈願する。
 バラモンは、遣唐使や倭寇にゆかりの地に限られていることから、倭寇がもたらしたもので、距離を測ったり、風向きを調べたり、何かの合図のために揚げられたものではないかとも言われている。
 現在では、五月のゴールデンウイーク中に開催される子供自然公園大会でジャンボバラモンが揚げられ、多くの行楽客を楽しませている。
 民芸品としての評価も高く、お土産として観光客に親しまれている。
(小田 昌広)

 
  メ   モ  
 福江の玄関口大波止ターミナル内の売店や、市内の民芸品店でお土産品として販売されている。また、武家屋敷通りにあるふるさと館では、毎週木・金曜日にバラモン凧製作の実演があり、来館者が絵付けを楽しむことができる。(体験料千円)

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