メニューボタン

トピックス

【ジブリの大博覧会開催記念インタビュー完全版】島本 須美さん

ジブリの大博覧会長崎展開催を記念して、ジブリ作品に縁ある著名人に、作品に込めた思いや当時のエピソードなどを聞きました。ダイジェスト版は5/12付長崎新聞に掲載しています。

第2回目となる今回は、声優の島本須美さんです。

 

島本さんは、宮崎駿監督の劇場長編第1作「ルパン三世カリオストロの城」のクラリス役、そして「風の谷のナウシカ」のナウシカ役で、初期宮崎アニメのヒロイン像を決定づけました。

その声は清楚(せいそ)でかれんな印象で高い人気を誇ります。今年の第11回声優アワードで声優という職業を広めた女性に与えられる「高橋和枝賞」に輝いた島本さんに、スタジオジブリ作品のエピソードなどを聞きました。

 

 

 

―「ルパン三世カリオストロの城」のクラリス役に抜てきされた経緯は。

短大卒業後、劇団青年座に所属して女優を本業にしていました。デビュー当時のお仕事は、舞台以外にNHKの大河ドラマ「花神」や朝ドラ「マー姉ちゃん」、山口百恵・三浦友和コンビの映画などがあります。

その延長で声優にも挑戦しようと、高畑勲監督のテレビアニメ「赤毛のアン」のオーディションを受けました。残念ながら落選したんですが、その時のテープをスタッフだった宮崎駿さんが聞いていて、私の声を気に入ってくださったようです。宮崎さんの劇場長編第1作「カリオストロの城」のクラリス役で、オーディションのお話が来ました。

声優1年生で、かわいい声を作るテクニックもなく、ただ精いっぱい演じました。自分でも初々しいなと思います。そう言えば私、最初の出番を忘れてスタジオを離れ、「あの子がいないぞ」って共演者を困らせた失敗談があります(笑)。その後、テレビシリーズ「ルパン三世」の最終回でも、再び宮崎監督からゲスト・ヒロイン役でお呼びがかかりました。

 

 

―続いてスタジオジブリの原点「風の谷のナウシカ」。ヒロインのナウシカは「ジブリの大博覧会」と「スタジオジブリ・レイアウト展」のメインキャラクターで、「長崎ジブリイヤー」の顔です。

数年後、ナウシカ役のオーディションのお話をいただきました。指定された日に風邪をひいてしまって、別の日にクシャナ役の榊原良子さんと2人だけでチャレンジしました。だから、ナウシカ役に何人の候補者がいたのか知りません。ファンから贈られた原作漫画を読んで、私もこの役は絶対やりたいと思っていたので、合格と聞いた時はとてもうれしかったですね。

宮崎監督はオーバーな表現を求めていらっしゃいません。「王蟲(おうむ)の道…」という最初のせりふを、いわゆるアニメ声で叫んだところ、いきなりNG(笑)。「独り言なんだから大声はおかしい」と指摘されました。声優は、声に気持ちを込め過ぎるところがあるんですね。それからは自然な演技を心掛けました。

試写会で完成作を見た時は、自分の下手さ加減に恥じ入って、終わった途端、会場を飛び出しました(笑)。それでも、腐海の底に沈んだシーンで、アスベルから「泣いているの?」と尋ねられ、ナウシカが「うれしいの」と答える、その演技を声優界の大先輩・永井一郎さん(代表作にサザエさんの磯野波平役)に褒めていただいたことは、自分の中で誇りに思っています。

 

風の谷のナウシカ ⓒ 1984 Studio Ghibli・H

 

 

―「となりのトトロ」では、サツキとメイの母親役でした。

この映画では、サツキ役のオーディションを受けたのですが、最終的に母親役に決まりました。ちなみに「天空の城ラピュタ」のシータ役もオーディションに挑んだんですよ。

「となりのトトロ」の収録の数カ月前に、私自身、出産を経験しました。現実はおぼつかない新米ママですから、この役のように2人の大きな娘を持つことの実感はなかったのですが…。母性を感じてくれましたか(笑)。声優は実際に母親になると、仕事でも急に母親役が増える傾向があるみたいです。

「トトロ」は、ジブリ映画の中で一番好きな作品です。私のふるさとは高知なんですけれど、自分の原風景が映画の世界と重なる気がします。

 

 

―「もののけ姫」ではタタラ場で働く女性、トキ役。職場のリーダー的な存在です。

トキは思ったことをポンポン言うのに、憎めない。難しい役です。メーキング映像をご覧になった方はご存知だと思いますが、「せっかくだから代わってもらいな」という一言が宮崎監督の意に沿わなくて、何十回もやり直しました。監督は「もっとぞんざいに」「優しさを捨てて」と指示されるのですが、なかなか応えられなくて。監督に駄目出しをされると、声優はその点を修正します。それにまたNGが重なると…あれもこれも要求がミックスされて、一つのキャラクターでは収まりきれなくなるんです。

いったんOKが出たんですが、約1カ月後の次の収録で、私から「もう1回だけあのせりふにチャレンジさせてください」と願い出ました。幸い、その時は一発OKでした。自分では「最初の1回と変わらないはずなのに」と思っちゃう(笑)。

ジブリの現場は、私をいつも初心に帰らせてくれます。クラリス役に挑んだ時と同じ気持ちに戻れる。ありがたいことです。

 

もののけ姫 ⓒ 1997 Studio Ghibli・ND

 

 

―島本さんは歌手活動でも人気です。

レコーディングは大好きですが、どうも歌詞が覚えられないんですよ(笑)。コンサートは苦手です。極力、生で歌いたくない(笑)。

「風の谷のナウシカ」は過去に4回レコーディングしましたが、歌う時も少しはキャラクターをイメージしてるかな(笑)。ジブリソングの中では、「君をのせて」が詩も曲も好きです。

 

 

―島本さんにとって、ジブリ作品の魅力とは。

観客をスッと違う世界へ連れて行ってくれる。大人も子どもの気持ちに帰れるような、夢のある作品が多いですよね。そして、子どもは子どもらしく幸せであってほしいという願いも感じます。

 

 

―あらためてクラリスとナウシカという2大ヒロインを演じたことを、振り返って。

この2人を演じることができて、私はなんて幸運だろうと思います。クラリスは、多くの男性にとって理想の女性像だそうです。全身でぶつかっていくヒロインってかわいい、守ってあげたくなりますよね。「おじさまと言って」とリクエストされることがあります(笑)。テレビ放映のたびに、ファンも更新されているみたい(笑)。

ナウシカを演じたのは、声優として少し慣れてきたころです。もともと女優としてジャンヌ・ダルクを演じてみたかったので、願いがかなったようでした。ちなみに、ナウシカ時代は、まだ生活のためにアルバイトをしていましたよ。ホテルの宴席でコンパニオンを(笑)。

 

 

―長崎を訪れたことは?

中学の時、修学旅行で訪れました。龍踊りの印象が強いです。グラバー園、平和公園もよく覚えています。平和祈念像は、原型が井の頭公園(東京都)の北村西望彫刻館に展示してあり、長崎を思い出します。

 

 

―長崎では路面電車「長崎ジブリイヤー号」が運行中。外装も内装も、ナウシカでいっぱいです。

すごい。絶対乗りたい(笑)。

 

 

―最後に、長崎の読者にメッセージを。

ジブリの世界に浸れる展覧会、すてきなことだと思います。私は東京で見逃して、友人にお土産だけもらいました(笑)。

懐かしい映画を見たり、音楽を聴いたりすると、当時の思い出が鮮明によみがえりますよね。「ジブリの大博覧会」を、昔の自分を思い出しながら楽しんでほしいと思います。そして、ぜひ私のトークショーにもお越しください。

☆追加募集中☆【関連イベント】もののけ姫特別上映会開催!

一次締め切り後、空きがあるため募集を継続します。空席は回によってバラつきがあり、定員に達し次第終了します。一次当選者から優先入場いただきます。

ジブリを代表するメガヒット作品「もののけ姫」とスクリーンで再会しよう!

 

もののけ姫 © 1997 Studio Ghibli・ND

 

☆追加募集中☆

5/21(日)        参加無料・要事前申し込み(応募方法下記)

①10:30~(挨拶を含め約140分)

②13:30~

③16:30~

長崎歴史文化博物館 1階ホール

 

【申し込み方法】応募はハガキかファクスで。1通で最大3名まで応募できます。①希望する回(例=「もののけ姫上映会」10:30の回など)、②郵便番号、③住所、④代表者の氏名、⑤何人参加を希望するか、⑥年齢、⑦職業、⑧電話番号を記入し、〒852-8601長崎市茂里町3-1長崎新聞社事業部「もののけ姫特別上映会」係へ。ファクスは095-844-5885。抽選の上、当選者に当選通知ハガキを送ります。落選通知はいたしませんのでご了承ください。

 

【注】参加無料ですが、「大博覧会」のチケット(使用済みの半券も可)の提示が必要です。展示室に再入場できませんのでご注意ください。

 

【締め切り】定員に達し次第、終了します。

☆抽選確実☆【関連イベント】声優・島本須美さんトークショー

「ルパン三世カリオストロの城」のクラリス、「風の谷のナウシカ」のナウシカ役で、初期宮崎駿監督作品のヒロイン像を確立した島本須美さん。ほかにジブリ作品では「となりのトトロ」でサツキとメイのお母さん、「もののけ姫」でタタラ踏みのトキを演じ、「海がきこえる」では方言指導も担当しました。名場面の再現があるかも?!

 

風の谷のナウシカ ⓒ 1984 Studio Ghibli・H

 

☆抽選確実☆

6/3(土)  参加無料・要事前申し込み(応募方法下記)

①11:30~(約60分)

②15:00~

長崎歴史文化博物館 1階ホール

 

 

【申し込み方法】応募はハガキかファクスで。1通で最大3名まで応募できます。①希望する回(例=「島本さんトークショー」11:30の回など)、②郵便番号、③住所、④代表者の氏名、⑤何人参加を希望するか、⑥年齢、⑦職業、⑧電話番号を記入し、〒852-8601長崎市茂里町3-1長崎新聞社事業部「島本須美さんトークショー」係へ。ファクスは095-844-5885。抽選の上、当選者に当選通知ハガキを送ります。落選通知はいたしませんのでご了承ください。

 

【注】参加無料ですが、「大博覧会」のチケット(使用済みの半券も可)の提示が必要です。展示室に再入場できませんのでご注意ください。

 

【締め切り】5月19日(金)必着。定員に達しなかった場合、募集を継続します。

 

 

もののけ姫 ⓒ 1997 Studio Ghibli・ND

 

 

 

【ジブリの大博覧会開催記念インタビュー完全版】美輪 明宏氏

ジブリの大博覧会長崎展開催を記念して、ジブリ作品に縁ある著名人に、作品に込めた思いや当時のエピソードなどを聞きました。ダイジェスト版は4/29付長崎新聞に掲載しています。

第1回目は「もののけ姫」でモロの君役、「ハウルの動く城」で荒地の魔女役を演じた、

美輪 明宏さんです。

 

 

(撮影・御堂義乘)

 

 

―「もののけ姫」でモロの君という犬神を演じられたいきさつは。

オファーが来て「なぜ私に」と思いました。ジブリ作品の声優はほとんど鈴木敏夫プロデューサーが決めるのですが、私を指名したのは宮崎駿監督で、たっての希望ということでした。宮崎さんは私に「この役は神であり、犬であり、母です。母性もあって、男も叶わぬ気丈さをあわせ持つ。性別を超えた存在」と説明してくださいました。

モロの君 「もののけ姫」ⓒ1997 Studio Ghibli・ND

 

 

―収録現場はどうでしたか。

スタジオを8時間確保してあったのですが、約3時間で一気に録り終えました。やり直しなんかありません。各シーン、テストの後本番は一発OKの連続で、合理的に進みました。宮崎さんはミキサー室にいて、スタジオ内には私と若いディレクターの2人です。あまりにOKが続くので、ディレクターが宮崎さんに「本当によろしいんですか」と何度も確認したぐらい。

笑うシーンでは、私は宮崎さんに「どの笑い声がいいですか」と何パターンか演じ分けてみせました。豪快な笑い、妖しい笑い…。宮崎さんが「何番目でいきましょう」と言うのに応えました。

 

 

―森繁久弥さんがイノシシ神の「乙事主(おっことぬし)」を演じました。

森繁さんとは、昭和30年代に彼が「森繁劇団」を旗揚げした時、私が参加して以来、親交が続いていました。ただし「もののけ姫」の収録は別録りで、お会いしませんでした。

モロの君が乙事主に対して戒めの言葉を発するシーンで、私は宮崎さんに「2人は敵対しているのか、どこかに動物同士の身内意識があるのか」と尋ねました。彼は「実は二人は昔、いい仲だったんですよ」と教えてくれました(笑)。あぁ、なるほど。昔の彼氏が、今では老け込んで落ちぶれて、理屈もわからなくなっちゃった(笑)。あぁ、情けないって。そんな気持ちを溶け込ませて演じました。宮崎さんは説明がお上手なんです。

 

 

―ほかにも森光子さん(ヒイ様役)など大物俳優が声で出演されています。

森さんは戦争中に、長崎の南座、あとで宝塚劇場と呼ばれた思案橋の劇場ですが、そこへ流行歌手としていらしていました。その後、私が上京して昭和32年に「メケメケ」が大ヒットするんですが、日劇の「中田ダイマル・ラケットショー」に私がゲスト出演していた時、森さんは藤田まことさんと漫才コンビを組んで前座を務めたこともあったのですよ。それ以来仲良くなって、彼女が大女優になられてからも、私の舞台を「芸を盗みに来ました」なんて言って、ご覧に来られたこともありました。芸に対して貪欲で、子どもみたいな純粋な方でしたよ。

 

 

―「もののけ姫」に続き、「ハウルの動く城」は2度目の出演ですが。

宮崎駿監督が同じ役者を二度使うのはまれなことなんです。どうして私にもう一度オファーをくださったのか尋ねました。彼は「荒地の魔女をデッサンする時、何度書いても消しても、どうしても美輪さんの顔になっちゃうんです」って。私、こんなにデブで不器量だったかしら(笑)。

荒地の魔女 「ハウルの動く城」ⓒ2004 Studio Ghibli・NDDMT

 

 

―収録の際のエピソードを。

収録の日、スタジオジブリの本社で宮崎さんと2人で雑談しました。緑のツタに覆われたレトロな雰囲気の建物でね。とても居心地がよく、話が弾みました。政治、経済、社会問題…宮崎さんと私は同じ趣味、趣向なんです。話が盛り上がって、なかなか本番に入らない(笑)。待ちかねた鈴木プロデューサーが私たちの周りをぐるぐる歩き出しました。私に向かって腕時計を指さしたりして(笑)。それでも宮崎さんはお構いなしで話し続けていましたね。収録が始まってからは、一発OKの連続です。宮崎さんの思惑通りということでしょう。

 

 

―荒地の魔女の役柄について。

最初は色っぽい魔女として登場しますが、途中から老衰して、最後はベッドで寝たきりに近くなります。そんな状態でも、主人公のソフィーの気持ちを見透かして「恋だねえ」なんて言って。いかにもいろいろなことを知り尽くして善良な老婆になりました、という感じです。

 

 

―本作について思い出があれば。

収録はあっという間に終わり、後日、座談会が開かれました。その席で私が主演(ハウル役)の木村拓哉さんに「あなた、よく見たらトトロに似ているわね」と告げたんです。木村さんは「えーっ。僕はトトロ顔ですか」って驚かれ、それを聞いた宮崎さんが「天下の二枚目、木村拓哉にそんなこと言うのは美輪さんだけですよ」って(笑)。そんなことがありました。

 

 

―美輪さんにとってジブリ作品の魅力とは。

アニメーションは日本古来の文化、ユーモアに通じていて、原点は「鳥獣戯画」から始まっています。その流れを現代風に花開かせたのがスタジオジブリのアニメで、日本だけでなく世界を席巻しました。私たちがジブリ作品に魅了されるのは、「日本の血」だってことです。

 

 

―長崎ジブリイヤーを楽しみにする県民に一言。

これぞ日本人の文化の継承です。ぜひお楽しみください。

長崎新聞「大博覧会」コラボ新聞!

4月15日(土)の長崎新聞は永久保存版!

「ジブリの大博覧会」長崎展開幕を記念した特別号!

スタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーのインタビューも掲載され、これを読めばさらに大博覧会のことがよく分かります!

長崎ジブリイヤー号 発車!

今度は長崎の市街地を走る市民の足、長崎電気軌道の”ちんちん電車”とコラボ!

ラッピング電車・「長崎ジブリイヤー号」が発車しました。車内ではナウシカの音楽が流れ、ジブリの世界を満喫できること間違い無し!

ジブリイヤー号を見かけたら迷わずお乗りください。

 

 

 

 

 

 

半券で「ココウォーク」観覧車が無料!!

ココウォークと「ジブリの大博覧会」がタイアップ!!フードコートやエレベーターなどでCM映像やポスターなどでジブリ一色です。

期間中に観賞済みのチケット提示で観覧車に無料で乗ることができます。

ジブリの後はココウォークへ!この機会にぜひご利用ください。

トップへ戻る