舞・新 第12回YOSAKOI祭り
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インタビュー
実行委員長 川尻章稔さん(52)

 市民総参加型目指す

 <「YOSAKOI」は1998年開催のダンスバトルに、高知などで老若男女が鳴子(なるこ)を手に踊り盛り上がりを見せていた「よさこい祭り」の要素を取り入れ発展してきた。そのけん引役を務めた竹本慶三前実行委員長から今年大役を引き継いだ>

 −抱負を。

 少しずつ市民に認知されてきたが、まだ地域に根差した大会にするための過渡期と思う。将来的には、よさこい踊りに限らず、ヒップホップやサルサなどいろんなジャンルの披露の場であるべきだと考えている。市民総参加型の秋祭りへと成長させたい。

 −今年の見どころは。

 九州・山口から出場する大学生中心の計11チームが踊りを競う「青春グランプリ」と、実行委の運営で九十九島かき、佐世保バーガー、レモンステーキなどを販売するブース「SASEBOグルメ横丁」。特に食に関しては、祭り開催地の食べ物を楽しむことも参加者にとって魅力なので、佐世保や県北の特産品などを使って盛り上げたい。

 −なぜ熱くなれるのか。

川尻章稔さん
 かわじり・あきとし 1956年佐世保市生まれ。98年の「ダンスバトル」からスタッフとしてかかわり、昨年まで祭りの副実行委員長。同市上京町の川尻商事社長。
 クラブ活動感覚で取り組んでいるからか。子どもからお年寄りまでが約3カ月かけて、ひとつのことを極めていくプロセスが祭りの一大要素。チームを立ち上げ、知らない同士が仲良くなり、振りを間違えながら少しずつうまくなって、最後にきちんと踊れたときの達成感は何とも言えない。私にとってYOSAKOIは生活の一部、コミュニケーション手段だ。

 −YOSAKOI祭りが他地域にも広がっている。

 観光の盛り上げに手軽でとっつきやすいからだろう。参加者は踊りと見物両方ができる。町おこしイベントとして使われるのにはそういう意味合いがあると思う。そうした中で、祭りを育てる意識が大切だ。佐世保はYOSAKOIを育てようとしている。育たない地域ではチームがなく、ほかから呼んで祭りを開く。しかし、地元にチームがないからほかの町のチームと交流ができない。佐世保のチームはほかの祭りにも参加し交流しているので、佐世保の祭りにもほかから参加してくれていると思う。

 −佐世保の特徴は。

 踊りたい会場を演出している点とロケーションの良さ。西海パールシーリゾート会場やハウステンボス会場などが挙げられる。踊り子の意欲をかき立てるような演出ができている。出場者は踊るだけでなく、裏方に回って協力する態勢ができつつあることも出色。自分たちもスタッフであるという意識ができつつある。心強い。


2009年10月22日長崎新聞掲載