舞いつなぐ 第11回YOSAKOI祭り
▲4完▲
竹本慶三実行委員長(58)に聞く  まち自慢目指し発展を

「出逢いと感動」創出

 <一九九八年、佐世保市でダンスバトルを企画し、YOSAKOIさせぼ祭りへと発展させた。そして今回で実行委員長を退く>

 −十一年間を振り返り何が印象深い。

 メーン会場で演舞できるベスト二十に入った踊り子たちの感動、それを逃した悔しさに間近で接することができた。祭りは「出逢(あ)い」と「感動」がテーマ。人のつながりを生むことができたのは誇りだ。

 −規模拡大に伴い資金繰りが大変だったのでは。

 祭りの総経費は約六千万円。このうち市や県からの補助金は千五百万円、企業からの協賛金が千百万円。今年の協賛金は目標額に三百万円足りなかったが、身の丈に合った運営を心掛け、照明などを効率化し不足分を補った。県北の経済の冷え込みが響いている。

 −補助金に頼らない運営を進めてきたのはなぜ。

竹本慶三実行委員長
 自助努力が根本。万が一、補助金がなくなっても祭りを継続するためだ。一口千円で市民から幅広く協賛金を募るYOSAKOI応援団や、参加チームが飲食店から小口広告を集めるフリーペーパー製作など、知恵を出し合っている。

 −祭りは店の売り上げにつながっていないとの声もある。

 目的は佐世保を元気にすることで、祭りはあくまで手段。イベントはすぐ売り上げにつながらないが、まちに活力が生まれる。人が動けば経済も動く。少子高齢化でまちに人が出てくるのは当たり前ではない。長い目で見てほしい。祭りの経済効果は約二十億円と言われていることも知ってもらいたい。

 −まちづくり、地域おこしの鍵は。

 まちづくりを仕掛ける本人が楽しむこと。そして「また見たい、また来たい、また踊りたい」と思ってもらえるリピーター、佐世保ファンを明るいおもてなしで増やすことだ。

 −今後に望むことを。

 市民がよその人にも自信を持って「佐世保といえばYOSAKOI」と誇れる“まち自慢”の一つになってほしい。世代を超えた、さらなる発展を期待する。

【略歴】1950年、佐世保市常盤町の卸問屋の次男として生まれる。73年明治学院大経済学部卒。98年「ダンスバトル」(後のYOSAKOIさせぼ祭り)の実行委員長に。2003年からさせぼ四ケ町商店街協同組合理事長。バッグ小売業タケモトの社長。


2008年10月24日長崎新聞掲載