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問われる佐世保らしさ  さらに“進化”目指して

 よさこい祭りは一九五三年、太平洋戦争後の不況を吹き飛ばそうと高知市の商工会議所が企画し、翌五四年に第一回を開催したのが始まり。踊りに欠かせない鳴子は、もともと田畑を荒らす鳥を追い払う道具で、素手で踊る徳島県の阿波踊りに対抗してのアイデアだった。

 ここ数年、佐世保だけでなく、各地でよさこい祭りが始まった。名古屋市の「にっぽんど真ん中祭り」、福岡市の「ふくこいアジア祭り」は佐世保と並ぶ規模になった。そんな中で、どう特色を出していくのか。市民からは佐世保で祭りをする意味を問う声や基地の町としての特性を生かした「佐世保らしさ」を求める声も聞かれる。

 YOSAKOIさせぼ祭り実行委の竹本慶三委員長(56)は「佐世保の特徴は十五会場、三日間でたくさん踊れること。そして、観客の目が温かいこと」と話す。楽曲や踊りの中に地域性を取り込むこともルールになっている。

昨年の総踊り
踊り子も観客も参加した昨年の総踊り=佐世保市宮地町、名切お祭り広場会場
 九回目を迎え、佐世保の秋を彩る祭りとして定着したが、より”進化”を目指す取り組みがなされている。今年は踊る順番をくじ引きで決め、名切お祭り広場には有料の観覧席を設けた。

 まちの活性化につなげる具体的取り組みも始まった。居酒屋などを紹介した「させぼ夜のガイドマップ」を昨年から製作。県外組も含め全チームに配ったほか、市内のホテルなどでも配布する。

 竹本委員長は「今後も良いアイデアはどんどん取り入れていきたい。来年はいよいよ十周年。二十周年へのステップとしたい」と意気込む。


2006年10月27日長崎新聞掲載