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増える笑顔  踊る喜び にじむ充実感

 鳴子を持てば、誰でもYOSAKOIさせぼ祭りの踊り子になれる―。昨年、初出場で感動賞を受賞した「佐世保養護学校高等部輝け隊」。夏休み返上で練習し、気合は十分。メンバーの顔からは、踊ることへの充実感がにじみ出る。

 立ち上げたのは釜元晶子教諭(53)。踊りを覚えるのが早い子もそうでない子もいるが、「きれいに振りをそろえるだけでなく、みんなで助け合い、笑顔を見せることもうちのチームの目的」と話す。さらに「学校で経験することで、卒業後も地域のチームに参加しやすくなる」とYOSAKOIを通しての社会参加に期待を込める。

 「初めは動きが速くて踊るのは無理と思っていた」と話す高等部三年、米谷絵梨花さん(17)。「踊ってみると楽しくてはまっていった。障害の有無は全く関係ない。私たちの輝きを見てほしい」。生き生きとした表情で本番への意気込みを語る。

佐世保養護学校高等部輝け隊
本番に向け、熱の入った練習をする佐世保養護学校高等部輝け隊=佐世保市竹辺町
 今年結成された「婆爺当風(ばじとうふう)」は、お年寄りが気軽に参加できる、これまでにないチーム。「バンバンババババ、ジジババー♪」。木魚やかねの音が入った楽曲はアップテンポの、お年寄りへの応援歌。

 小学生の孫と参加する久保山文子さん(63)=同市松原町=は「やさしい振り付けでいい運動になる。若者だけの祭りと思わず、もっと年配の人も参加してほしい」とエールを送る。

 今年の踊り子数は約七千人。年齢、障害の有無に関係なく、一人一人が踊る喜びを感じ、祭りで表現する。今年もたくさんの”笑顔”の花が佐世保の街に咲く。


2006年10月25日長崎新聞掲載