二十七日の前夜祭まであと三日と迫ったYOSAKOIさせぼ祭り。二十九日まで町中に踊り子があふれる。今年は県内外から百四十六チームが参加。佐世保を代表する祭りへと成長した。実行委が目指す「街の活性化」。彼らの熱気は何を生み出しているのだろう。(佐世保支社・原口司)

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深まる団結  地域と若者の交流生む

 市街地の演舞会場以外に、五カ所のサテライト会場があり、地元の団体が自ら会場の運営を担う。

 このうち、早岐瀬戸茶市会場の実行委は、佐世保市勝海町などで体操教室を開く井村充伸さん(43)が昨年立ち上げた。会場の道幅は八メートルほど。それだけに迫力のある踊りが目の前で見られ「観客も踊り子と気持ちを一つにし楽しめた」と振り返る。会場にはテントを張ったシルバーシートを特設。お年寄りや障害者も詰め掛け、好評だった。

 市街地会場から茶市会場までは約十キロ。早岐をPRするためにも「地元以外の客をいかに増やすかが課題」と井村さん。

鵬祭実行委
本番に向け、司会の練習に励む鵬祭実行委=10月3日、アルカスSASEBO
 市街地の島瀬公園とアルカス広場の両会場は県立大の学園祭、鵬(おおとり)祭実行委の学生が担当。鵬祭側が祭りを盛り上げようと主催者側にアプローチした二〇〇二年から運営面でつながりが続く。若者の継続的な参加は心強い。

 舞台の司会進行を務める学生は、祭りの楽曲制作などを担当するもろおかたつあきさん(40)の講習会で勉強。篠原恭恵実行委員長(21)は「人前で話すのは苦手だったが、祭りにかかわることで自信がつき、ディスカッションにも強くなった。普通の学生ではできない体験をしている」。

 祭りを通し、人々の新たな交流が生まれ、運営面での”団結”が確実に深まっている。街の活性化を担うYOSAKOI。地域や若者の果たす役割は大きい。


2006年10月24日長崎新聞掲載