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踊る楽しさ実感した遠征
<7月19日掲載>

 「全国から出演依頼が来ています」。YOSAKOIさせぼ祭り実行委員長、竹本慶三さん(51)=佐世保市矢峰町=はうれしい悲鳴を上げる。竹本さんの会社事務所には電話が鳴り、ファクスが舞い込んできている。

 今回の北海道遠征。いくつもの“人的交流”が芽生えた。熊本県長洲町の視察団もその一例。現地での踊りに感動し、同町で開く夏祭りへの出演を申し込んできた。「不況が長引く中、どの町も地域活性化の新たな切り口を探している。その思いにこたえたい」。竹本さんは今、確かな手ごたえを感じている。

 北海道での大舞台を踏んだ「させぼ飛躍年隊」。ダンス指導に当たる松永彩英子さん(34)=西彼長与町吉無田郷=は「目に見えない部分がうんと成長した」と目を細める。

 その部分とは踊るときの「表情」。
「YOSAKOIソーラン祭り」で笑顔で舞う踊り子たち=札幌市内(させぼ飛躍年隊の水田孝さん撮影)=
一連の動きが美しくそろうのも確かに大切。だが、その表情が「笑顔」でないと見栄えがしない。観客に訴える力も弱い。「みんなの表情が生き生きとしてきた。踊る楽しさを分かってきた」。佐世保出身の指導者は教え子の成長を感じ取っている。

 飛躍年隊は年内だけで約七十のイベントに出演する。次の目標は来月、本場高知で開かれる「よさこい祭り」。腕も度胸も試される絶好の機会とあって、踊り子たちの士気は高まるばかり。

 ふるさとを愛する心と踊りにかけるひた向きさ。踊り子の舞う姿から、二つの熱い思いがひしひしと伝わってくる。(佐世保)