重なる思い踊り場へ くんちを支える人々

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筑後町自治会

  「御花」集めにも苦心
 絢爛(けんらん)豪華な出し物や衣装、出演者の人件費−。踊り町を務めるためには、各町で開きはあるが、1町で「平均約3千万円」ともいわれる多額の資金が必要とされる。

 この資金を賄うための大きな収入源の一つが、「庭先回り」による「御花」だ。「御花をどれだけ集められるかで、赤字か黒字かが決まる」。そう話すのは、筑後町自治会総務部長の山本憲一さん(64)。

 山本さんによると、くんち期間中の3日間で各踊り町は、家や店舗などを回り、奉納踊りの一部を呈上する。呈上を受けた所は「花紙」を渡し、後日、町事務所まで御花を持って行くのが習わしなのだという。

山本さん

庭先回りのルート確認に余念がない山本さん=長崎市筑後町、同町裏方事務所
 平均すると1軒あたり4千円。この御花を集めるため、いかに効率的に回るか、約1年前から準備を進めてきたという。前回の庭先回りを参考に、地図にルートを記入。本番と同じように歩いてみて、変更があったらまた最初からやり直し。「3日分のルートを4回くらい繰り返した」と山本さん。

 今回、筑後町は3日間で約2200軒回る予定。参加人数が多いため、約110人の行列になり「弁当を食べる場所を探すだけでも一苦労」だったという。

 裏方としての参加は初という山本さんは「思った以上に大変だったが、どうにかなりそうだとようやく思えてきた」と笑顔を見せた。

2009年10月5日長崎新聞掲載