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岡田造船所
化粧直しを請け負う
くんち本番を前に、船などの曳(ひき)物に施される「化粧直し」。連日のけいこで酷使された曳物を点検、修理し、塗装し直す重要な作業だ。ことしの踊り町のうち油屋、元船、鍛冶屋町すべての曳物の化粧直しを請け負ったのが、長崎市古河町の岡田造船所。
祖父の代から続く造船所を経営する岡田耕一さん(52)は、元船町の唐人船の製作者でもある。図面から引き、造船所の船大工とともに「本物の船と全く同じように造った」という。
一方、油屋町の川船は亡父剛さんの手による。ことしのくんちでは、父と息子が造った船が共演する形となる。「(船を造っている時)父はよく見に来ていた。言葉には出さなかったが、心配していたのだろう」と振り返る。
化粧直しを受ける元船町の唐人船=長崎市、岡田造船所
岡田さんによると、船回しなどによって船体には大きな負担がかかる。従って、化粧直しに来た船はまず「大けがにつながってしまうこともある、重要な部分」という車輪や軸を点検。その後、船体の点検や塗装などを経て完了する。
勇壮な船回しで、「船に『もってこい』がかかるとうれしい」と話す一方、振動で「壊れないように」との思いも同時にあるそうだ。「何事もなく『良かったよ』と言われるとほっとするんです」と岡田さん。
くんち当日、岡田さんは不測の事態に対処できるよう踊り場に張り付く。「町内の人も一生懸命にやっているのだから、それに応えられる仕事をしたい」と力強く語った。
2009年10月4日長崎新聞掲載
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