唐船祭

長采振りの指示で動き方が決まる元船町の唐船祭=長崎市上西山町、諏訪神社
踊り秋立つ 2009長崎くんち

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唐船祭(元船町)

 迫力の演技率いる長采



 「ヤーハッ」の掛け声とともに唐人船をひき回す元船町の唐船祭。根曳(ねびき)衆や楽隊など、総勢約50人による演技は迫力満点だ。

 唐船祭は、かつて世界への窓として開かれていた大波止の港に、多くの唐人船が停泊していたことにちなんだ出し物。全体の流れに決まったパターンはなく、長采(ながざい)振りの指示で、回る回数などが決まる。

 長采振りとして大役を務めるのが、幼稚園のころからくんちに参加し続けているという坂田建造さん(55)。「会場の空気を読んで、観客の心をつかめばこっちのもの」と話す。

 根曳に対しては、たとえきつくても声には出さず、笑顔でいるよう注意してきた。「(唐人船は)みんなで回し、みんなで止めるもの。一人だけきついわけがない」と話す。

 坂田さん自身も、目の前に船が迫ってきても直立不動のまま動かない。自分の指示で動く根曳に対して、全幅の信頼を置いているのだという。「自分のサインを見て頑張っているのだから、自分だけ逃げるわけにはいかない」と力を込める。

 また坂田さんは「楽隊の子どもたちも含め、全員でやる」という考えで、奉納踊りの途中で楽隊を交代、すべての踊り馬場ですべての子が出演できるようにした。

 「奉納ではあるが、3日間が楽しかったと思えるよう、みんなで全力を超えた演技をしたい」。町内一丸となり、本番に臨む。

2009年9月28日長崎新聞掲載