長崎くんち開幕 街を包むシャギリの音


諏訪町の龍踊り
約120年の伝統を誇る諏訪町の龍踊り。青龍と白龍が同時に踊り馬場を駆け巡る「双龍の舞」を披露すると、会場からは、われんばかりの歓声が上がった=諏訪神社
 三百七十余年の伝統を誇る諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭、長崎くんちが七日開幕した。同神社では奉納踊りがあり、踊り子が舞い、船が回り、龍が天高く暴れ回った。詰め掛けた約二千五百人の観客は「モッテコーイ」「ショモーヤレ」の掛け声を上げ、諏訪の森は祭りの熱気に包まれた。長崎の街には九日まで笛と太鼓のシャギリの音が響き渡る。

 長崎くんちは一六三四年から続く同神社の伝統行事。奉納踊りは一九七九年に国の重要無形民俗文化財に指定され、今年は七つの踊り町が登場した。

 奉納踊りは曇り空の午前七時、新橋町のオランダ万才で幕開け。長崎検番の芸妓(げいこ)によるコミカルな踊りに続き、諏訪町が約百二十年の伝統を誇る龍踊り、新大工町は春日大社(奈良市)の情景を表現した屋根飾りを持つ曳壇尻(ひきだんじり)と詩舞(しぶ)を奉納。金屋町は女性だけで演じる二頭の獅子が舞う本踊りで祭りを盛り上げた。

 榎津町は車輪をきしませ勇壮に回る川船、十四年ぶりの登場となった西古川町は相撲にちなんだ櫓(やぐら)太鼓と本踊りで復活をアピールした。最後に賑町が大漁を目指し荒れる大海原を突き進む様子を表現した大漁万祝恵美須船(たいりょうまんいわいえびすぶね)を奉納した。

 午後一時からは諏訪、森崎、住吉各神社の三体のみこしが元船町のお旅所に運ばれる「お下り」があった。

2008年10月8日長崎新聞掲載

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