屋根飾りお披露目 新大工町の曳壇尻

 長崎くんちを前に人数揃(にいぞろい)があった四日、今年の踊り町の一つで曳壇尻(ひきだんじり)を奉納する新大工町は、新しく屋根飾りのシカを白く塗り替えた壇尻で長崎市中心部を練り歩いた。

 同町は、大工職人が集まってできた町とされる。壇尻の屋根飾りは、大工の神をまつるとされた春日大社(奈良市)にちなみ同大社の情景を表現する鳥居やモミジのほか、神の使いとされるシカが装飾されたと伝えられていたが、正確には分かっていなかった。

 屋根飾りの正しい由来を調べようと今年一月、自治会員有志でつくる「新大工町くんち研究会」が春日大社を訪問。実際は、同大社には大工の神はまつられていないことが分かった。同社の学芸員などから、「屋根飾りは、春日大社の建て替えに携わった大工の棟梁のもとに、長崎の職人が修業に出向いたことに由来するのではないか」などと説明を受けたという。

 一方、訪問に際して、「春日大社の神は、白シカの背に乗って来た」という伝承があることも判明。同町はこれまで茶色だった屋根飾りのシカを急きょ白に塗り直し、今年の奉納踊りに臨む。

2008年10月5日長崎新聞掲載

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