絵図、文献など40点 シーボルト記念館で「長崎くんち展」

 長崎市鳴滝二丁目のシーボルト記念館で十二日、企画展「シーボルトと長崎くんち展」が始まった。出島のオランダ商館医、シーボルトら外国人が見た江戸時代の長崎くんちなどに焦点を当て、絵図や文献、写真など約四十点を紹介している。十月十九日まで。

 シーボルトが著した「日本」に描かれている挿絵「樺島町の太鼓山(コッコデショ)」「萬屋町の鯨の潮吹き」の原図や、オランダ商館員フィッセルがまとめた「日本国の知識への寄与」の初版本などを展示。

 シーボルトは「日本」で長崎くんちを日本の代表的な祭りとヨーロッパに紹介しているほか、フィッセルは自著に「費用は長崎の十または十一の町によって輪番制で負担されており、各町が負担する際には少しでも華美と荘厳と楽しみとに役立ちうるものに対しては、いささかも物惜しみするようなことはしない」などと記している。

 このほか、一八五七(安政四)年の火災前の諏訪神社の境内の様子をうかがい知ることができる絵図や、明治中期に描かれ、今年の踊り町の当時の傘鉾(かさぼこ)の飾りを描いた資料、戦後間もない一九五〇年の奉納踊りの写真も紹介している。

 同企画展は今年が四回目。土肥原弘久館長は「シーボルトが代表的な祭りとして伝えたということは、それだけ当時の長崎の街が繁栄していたことを示している。当時の様子に思いをはせてもらえればうれしい」と話している。

2008年9月13日長崎新聞掲載

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