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長崎新聞報道120 『あなたが選ぶ10大ニュース』


紙面
長崎大水害の発生を報じた1982年7月24日付1面。被害状況の表には「7.23長崎大水害」の名称が早くも使われ「死者41人 生き埋め183人 行方不明79人 孤立状態105人(24日午前4時現在)」と刻々と変化する情勢の緊迫を伝えている

 災害
 自然の猛威、被害生々しく
 1982年7月23日の長崎大水害は死者・行方不明者が299人に達する大災害でした。初報24日付の1面大見出しは「死者41、生き埋め183、不明79」とあり、刻々と変化する情勢の緊迫が伝わってきます。

 91年6月3日に起きた雲仙・普賢岳の大火砕流は死者・行方不明者43人という悲劇でした。初報4日付は「1人死亡、26人不明」の大見出しに続けて「20人重軽傷、民家30戸焼失?」と発生段階の情報を伝えています。

 10大ニュースには入りませんでしたが、これに迫る投票を集めた災害が、57年7月25日の諫早大水害です。初報26日付の長崎日日新聞の見出しは「一瞬三千名の生命奪わる 諫早地方に空前の豪雨禍 橋際に漂う死体 本明川はん濫一万戸流出 四面橋真っ二つ」。情報が錯綜(さくそう)する中、その時点で把握した被害状況が報じられています。




雲仙・普賢岳大火砕流/胸が締め付けられる思い
     前島原市長 吉岡庭二郎さん(72) =島原市

顔
犠牲者の無念、遺族の悲しみを思うと今も胸が締め付けられるという吉岡庭二郎さん
 前島原市長の吉岡庭二郎さん(72)は1991年の大火砕流発生当時、市収入役だった。視察に訪れた衆院議員を安中の被災地に案内した後、市役所へ戻る途中、辺りが真っ暗になった。「大火砕流が発生。負傷者多数」との一報を受け、自衛隊に派遣準備を要請した。「犠牲者の無念、遺族の悲しみを思うと今も胸が締め付けられる」

 約5年半にも及ぶ未曾有の大規模災害。92年市長になり、対応に奔走した。その間、全国から受けた温かい励ましは決して忘れない。県や国の支援も受け、のちに「島原方式」と呼ばれた官民一体の運動でまちは徐々に復興した。

 貴重な教訓を残した普賢岳災害。2007年、「復興の集大成」として誘致した火山都市国際会議が成功。島原半島は今年、世界ジオパークに認定された。「火山と共生する島原半島が、世界中からの見学者でにぎわうことを期待している」と言う。






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