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 観光活性化に力注ぐ

駅前にある有田焼小物の専門店はお土産を求める観光客でにぎわう。夏は風鈴が人気=佐賀県有田町本町、二宮閑山
 JR佐世保線から佐賀県伊万里方面へ分岐する松浦鉄道(MR)の起点・有田駅(同県有田町)。初秋の駅前は、日中も人通りが少なくのどかな雰囲気だ。「有田陶器市とはずいぶん違うねえ」。ゴールデンウイークのにぎわいぶりを聞いていた東京の五十代の夫婦は、有田の玄関口を見て意外な印象を受けたようだ。

 国内有数の磁器産地である有田は長引く不況で陶磁器販売の低迷が続いており、近年は観光のまちづくりに力を入れている。駅周辺でも十七の陶磁器店が今年、地域の活性化を目指し「有田駅前やきもの散歩道」の会を結成した。会員店の案内マップを作り、互いに来店者数を公開し合うなど情報を共有。近所ながら疎遠だった店舗に連帯感が生まれてきた。中国陶磁器と家具の店を経営する会長の今泉浩一さん(51)は「店同士が知恵を出し合い、サービスの向上につながれば」と期待する。

 午後三時を過ぎたころから、町内を巡った観光客やビジネスマンがぽつぽつと有田駅に戻り始めた。駅正面にある有田焼の小物とアクセサリー専門店「二宮閑山」では、北松田平町から帰る佐賀市の主婦三人が列車の待ち時間に買い物を楽しんでいた。「この風鈴、いい音色よね」。お気に入りの一品を見つけた女性たちは、満足した表情で駅へ向かった。(文・古川浩司、写真・川南慎司=佐賀新聞)

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【メ モ】  MR有田―伊万里間は、一八九八(明治三十一)年に開通した私鉄の伊万里鉄道がルーツ。当時は有田から伊万里港への陶磁器輸送が主な目的で、荷車や牛馬での輸送に比べ格段に利便性が高まり、市場の発展につながった。

2002年9月1日掲載

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