閉山から2年 住民556人に減

 【大瀬戸】九州最後の炭鉱として操業した池島炭鉱(西彼外海町)の閉山から二十九日で丸二年になる。閉山時に二千七百十人だった住民数は二十五日現在、五百五十六人になり、町立の小、中学校の児童、生徒数も三百七十一人から三十一人(小学十七、中学十四)に減少した。

 長崎労働局の調べでは十月三十一日現在、閉山で失業した千二百三十人のうち再就職を果たしたのは約四割の四百六十五人で、まだ多くの炭鉱離職者が求職活動を続けている。職安関係者によると賃金や就職条件、通勤時間などのミスマッチも多く、就職意欲の減退も一部に見受けられるという。

 住民の減少で活気が失われていく中、外海町立池島小(矢竹武則校長)の「池小祭り」と同池島中(野口広人校長)の「池島中文化祭」が二十七日、同中学校の体育館で開かれ、合奏や合唱、ダンスなどを元気よく披露。会場を訪れた保護者や地区のお年寄り、三井松島リソーシス(飯島幸夫社長)の研修生ら約百人の観客が大きな拍手を送った。

 国の炭鉱技術海外移転五カ年事業を池島で進めているリソーシスで炭鉱技術を学んでいるインドネシアとベトナムの研修生は、この二年間で延べ百四十四人。リソーシスから両国に派遣した技術者も延べ九十八人と、事業は順調に推移している。

 十月七日には、長崎市と合併を進めている一市六町でつくる長崎広域体験学習推進協が誘致した東京の高校生ら十七人が修学旅行で池島を訪問。リソーシスの研修施設で炭鉱の歴史を紹介するビデオを見たり、旧炭鉱の施設や採炭機械などを見学。感動を土産に帰途に就いた。修学旅行生の受け入れは来月も予定されている。


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