離職者家族経営の食堂が開店

 【大瀬戸】十一月二十九日で炭鉱閉山から丸二年を迎える西彼外海町池島にこのほど、炭鉱離職者の家族が経営する食堂が開店。シャッターが下りた商店や飲食店が目立つ中、島の活性化に一役買っている。

 店はフェリーや通船などが発着する港地区の一角にあるビルの一階部分にあり、店名もズバリ「みなと亭」。経営するのは近藤恵子さん(53)と三女の阿閉(あとど)まどかさん(26)。

 恵子さんの夫の秀美さん(53)は池島鉱業所の協力会社の事務所長をしていたが、会社の残務整理を終えた二〇〇二年二月から失職。現在、店の手伝いや、島おこしグループ「池島がんばろう会」の活動をしながら、自身の起業の構想を練っている。

 店舗は炭鉱の倉庫として使われていたビルの一室を秀美さんと池島がんばろう会のメンバーで全面改装。冷蔵庫や冷凍庫、キッチンセットなどの備品は佐世保市や長崎市のリサイクルショップでそろえたという。

 恵子さんは「島に残っている人たちが集う場所がなく、一人暮らしのお年寄りや単身者から食事ができる店がほしい、などの声もあって始めました。収支はトントンですが、少しでも島の活性化につながれば」と話している。

 秀美さんは事務職だったため就職促進手当の受給期間が短く、十二月半ばに手当の支給が切れる。「今までは仲間の就職の世話や心配をしていたが、今度は自分の番」と、池島を基地にした炭鉱離職者のための派遣事業を計画中だ。


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