「高速人車」を大牟田の石炭産業科学館に寄贈

 【福岡支社】操業中にさまざまな新しい技術が導入された池島炭鉱(西彼外海町)の“遺産”として、坑内で炭鉱マンを運んでいた世界最速の高速人車がこのほど、福岡県大牟田市の同市石炭産業科学館に寄贈された。

 池島炭鉱(西彼外海町)は昨年十一月に閉山。高速人車は一九九六年十一月から使用された。最高時速五十キロ。ドイツ製で人車一両二十四人乗り。一両の長さは九・六メートル、高さ一・七メートル、重さ五トン。機関車二両、人車四両の計六両編成で、同炭鉱の地下六百五十メートルの水平坑道(五・五キロ)を走ったという。

 同科学館には、五年前に閉山した地元の三井三池炭鉱の資料が多いが、「石炭産業の歴史を伝える貴重な資料」として、池島炭鉱の閉山時から経営者の松島炭鉱(本社福岡市)に寄贈を申し入れていた。同館には六両のうち、機関車と人車の三両が贈られた。

 高速人車は、三池鉱の資料とともに採炭や掘進、運搬など炭鉱操業時の様子を”再現”するような展示が検討されている。西野政弘同館長は「高速人車を見たいという問い合わせもあり市民らも注目している。早く一般公開できるようにしたい」と話している。


池島炭鉱TOP